４０☆ ページ40
私がベッドに座ってる所為で、顔に当たるのは潤のお腹。
やっぱりスイーツみたいに甘い匂いがする…
バニラビーンズの…
ドキドキするけど安心する香り…。
「潤…。」
「ん？」
「潤は…。」
「うん。」
「幼馴染から解放して…欲しいの？私と幼馴染でいるのもう嫌？」
一字、一言を言うのにこんなに怖くてビクビクしたのは生まれて初めてだ。
ギュッと目を瞑って、潤の返事を待つ。
散々、振り回してきたんだ…
何と言われてもしょうがない…
「あぁ…今すぐにでも幼馴染はやめたい。むしろ幼馴染として出会わなければよかったとさえ思った事もあった。」
ギュッとキツく結んで隙間はないはずなのに、涙が頬を伝って。
まさかそこまでとは思わなくって…
もうどうしようもない。
私にはなす術がなくて…
「…ごめ『だから今すぐやめる』」
せめて誠心誠意謝ろうとしたら、潤が言葉を被せて…
「幼馴染じゃなくて…俺のお嫁さんとして側にいて欲しい。」
え？
何？
今『お嫁さん』って言った？
は？
何で？
何でそうなる？
意味わからない。
「A？」
潤の甘い声に誘われる様に、潤のお腹から顔を離して上を向く。
「好きだよ。幼馴染のねぇちゃんじゃなくて…女の子として大好き。」
極上に甘い笑みは、スイーツを食べた時よりも強烈なトキメキを運んでくれて…
「ガキの頃からずっとずっとAは俺の天使。」
櫻井くんとあり得ないと笑い合っていた、シラフで真面目にかなりクサイセリフを吐かれても、嬉しいってキュンキュン音を立てる心臓。
もう…
素直に認めよ…
「潤？」
「ん？」
「すき。」
潤の目尻に嬉しそうに皺が寄る。
「大好き。」
「うん。」
「潤のケーキじゃないと幸せ感じられないのは、作った人が潤じゃないからだって気づいて…。」
「あったりまえだろ？Aへのケーキは俺の愛情が限界値まで込められてるんだからな。」
そう…
そうだったんだよね？
「ずっと前から…泥のケーキの頃からAの笑った幸せそうな顔を見たくてその為だけに作ってた。」
潤の手が私の体温を確認するみたいに、ほっぺから首筋、耳、頭とゆっくり優しく撫でて。
最後にまたほっぺに戻ったら…
「Aの夢…叶えようね…？」
って微笑み…
優しく甘いキスが降ってきた。
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とも(プロフ) - やったネ潤くん(*^^*)途中櫻井くんが出てきちゃった時にはちょー焦ったｗｗｗ一途な潤くんの悲しむ所は見たくないって念じながら拝読しましたｗｗｗ良かった！！幼馴染想いのかずくんもステキでした♪ (2018年11月4日 16時) (
レス) id: a1c0ba5bbc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - すごくおもしろかったー！キュンキュンきた〜〜！ (2018年6月25日 9時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
大宮譲(プロフ) - 読ませて頂きました！Ｊにｷｭﾝｷｭﾝしちゃいました(///ω///)♪ニノちゃんのお姉ちゃんとJ想いな部分にもキャーってなりました(///ω///)♪最高！楽しかったです！ありがとうございました！ (2018年4月18日 11時) (レス) id: bae0b2e4bb (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 読みました。短いストーリーだったけど主人公ちゃんに激甘の潤君が凄く出てきてキュンキュンしました。(///ω///)♪私的には、少し櫻井君が可哀想だけど潤君と結ばれて良かったです。姉貴想いのニノも好きです。読んだからケーキが食べたくなりました。f(^_^) (2016年3月16日 9時) (レス) id: 124a98dc04 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - さやさん» きっと彼はニヒルじゃなくてそれこそ天使の笑顔でいる事でしょうね。幸せで羨ましい(笑)そしていつも嬉しいお言葉ありがとうございました。また次作でもコメ欄に遊びに来て頂けると嬉しいです。 (2016年3月10日 18時) (レス) id: 5482a94483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2016年1月17日 20時
