３７☆ ページ37
弟に当たり散らすとかみっともない。
わかってる…
わかってるんだけど…
色々な感情がごちゃ混ぜになって上手く自分を取り繕う事ができなくて。
ベッドの上で大泣きする私を、しょうがないって表情の和が小さくため息をつくと、私が投げたクッションを持ってベッドの下に座った。
和が私を見上げる形になって…
なんか…
私のが妹みたいじゃない…って思ったら急に取り乱した自分が恥ずかしくなった。
そんな私に慣れてるのか、たいして気にも留めたふうでもなく…
「俺は確かに言ったな。『潤を解放してやれ』って。」
優しく諭す様に言う。
ますます、私のが妹みたいだ…。
「他に誰か言ったの？」
「うん？」
「『潤を解放してやれ』ってさ。」
「…櫻井くんと彼女…。」
あぁ…納得っていう顔をして頷いた和だったけど、
「そいつらと俺が言った言葉は同じでも、意味が違うんだよ。」
そう言って立ち上がった。
「潤にさ…聞いてみな？」
「…ん？」
「『幼馴染から解放して欲しい？』って…。」
「…それは…。」
面と向かって『うん』ってはっきり言われたら…。
この後に及んでまだズルい事ばっか考えてる自分に心底嫌気がさす。
そんな私を容赦しないのが和だ。
「もういい加減、見て見ぬフリをして逃げ回るのやめろや。」
「…。」
「お前がずっとそんなだから余計なヤツが傷つく事になんだよ。」
和のキツイ口調に、自分の醜くズルい部分をズバッと指摘されて、泣かない様に唇を噛み締める。
「まぁ…お前を甘やかしたのは俺と潤だし、俺らにも責任あるんだけどな。」
宥める様に頭をポンポンとする。
「素直になるのは悪い事じゃねぇし、そもそも女は素直のが可愛いぞ？」
「…うっさい。」
「大丈夫だよ。お前が思ってるほど周りはなんも変わらない。」
和には全部お見通しで、やっぱり私は和には敵わないんだなって。
いっその事、和がお兄ちゃんとして生まれてくればよかったのにと…。
「…和…あり『ピンポーン』」
「ククク…早過ぎでしょうよ…潤くん。」
私の言葉はインターホンに遮られ、和は何やら呟くと私の部屋を出て行った。
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とも(プロフ) - やったネ潤くん(*^^*)途中櫻井くんが出てきちゃった時にはちょー焦ったｗｗｗ一途な潤くんの悲しむ所は見たくないって念じながら拝読しましたｗｗｗ良かった！！幼馴染想いのかずくんもステキでした♪ (2018年11月4日 16時) (
レス) id: a1c0ba5bbc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - すごくおもしろかったー！キュンキュンきた〜〜！ (2018年6月25日 9時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
大宮譲(プロフ) - 読ませて頂きました！Ｊにｷｭﾝｷｭﾝしちゃいました(///ω///)♪ニノちゃんのお姉ちゃんとJ想いな部分にもキャーってなりました(///ω///)♪最高！楽しかったです！ありがとうございました！ (2018年4月18日 11時) (レス) id: bae0b2e4bb (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 読みました。短いストーリーだったけど主人公ちゃんに激甘の潤君が凄く出てきてキュンキュンしました。(///ω///)♪私的には、少し櫻井君が可哀想だけど潤君と結ばれて良かったです。姉貴想いのニノも好きです。読んだからケーキが食べたくなりました。f(^_^) (2016年3月16日 9時) (レス) id: 124a98dc04 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - さやさん» きっと彼はニヒルじゃなくてそれこそ天使の笑顔でいる事でしょうね。幸せで羨ましい(笑)そしていつも嬉しいお言葉ありがとうございました。また次作でもコメ欄に遊びに来て頂けると嬉しいです。 (2016年3月10日 18時) (レス) id: 5482a94483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2016年1月17日 20時
