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泊まると駄々を捏ねる酔っ払いを無理矢理、車に乗せて家まで送り届けた昨晩。
玄関のインターホンを鳴らすと、和が開けてくれて。
Aはというと、俺の後ろに隠れて和の様子を窺ってる。
『ごめんな、わざわざ。』
やっぱり謝る和の顔は、いつも申し訳なさそうに眉が下がってる。
『いや…いいよ。泊めるわけいかないし…。』
そう言うと、目まで泣きそうに歪んで曖昧に笑う。
『おい、潤だって忙しいんだよ。迷惑かけんな、バカ女！』
『うるさい！根暗のゲームバカ！』
俺の後ろから素早く飛び出て、和の顔面にバックをヒットさせると家の中に飛び込んだ。
『じゃぁ…俺行くわ。』
『あぁ…マジでごめ《謝るな》』
和の謝罪は聞き飽きた。
和に背を向けて歩き出した俺の背後から、
『潤！』
綺麗な高い声が聞こえて足を止めて振り返る。
『モンブラン美味しかったよ。やっぱり潤のケーキが一番好き。』
嘘も偽りもない…
泣きたくなるくらい綺麗で柔らかいその笑顔は昔っから変わらず、俺の胸のど真ん中を異常なくらい刺激して。
『…サンキュ。』
曖昧に笑ってそう返すのがやっと。
本当は誰よりもAにそう言われるのが一番嬉しいのに、素直にそれを言えない。
気持ちを自覚して２０年以上、素直に自分の気持ちを言えなかったから俺は今もこうして都合のいい男で幼馴染のまま…。
そんな俺をジッと寂し気な目をして見つめる和も、もう見飽きたな。
同情にもにた和の視線と、Aへの気持ちから逃げる様に今度こそ、その場を後にした。
部屋に戻るとさっきまでいたAの甘い残り香が鼻腔を掠めて、それだけで胸が締めつけられて泣きたい様な気持ちになる。
同時に残り香がだけで俺の中のオトコが爆発しそうになって…。
あぁ…俺って変態もいいとこだ…。
でもこんな気分にさせるのはやっぱりAだけ。
ずっとずっとAだけを見てきたけど、男だしそういう事にも興味あって…
てか適当に欲を発散しないとAを襲うとか鬼畜な事しそうで。
「てか…幸せになりてぇなら…俺んとこ来ればいいのに…。」
本人には到底告げられない俺の独り言は、部屋に微かに残るAの香りと共に儚く消える。
「俺の気持ちもこんな簡単に消えてくれたラクになんのかな…？」
って…俺は正真正銘のアホか…。
自分のバカさ加減に呆れて、Aの残り香から逃げる様に枕に顔を埋めた。
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とも(プロフ) - やったネ潤くん(*^^*)途中櫻井くんが出てきちゃった時にはちょー焦ったｗｗｗ一途な潤くんの悲しむ所は見たくないって念じながら拝読しましたｗｗｗ良かった！！幼馴染想いのかずくんもステキでした♪ (2018年11月4日 16時) (
レス) id: a1c0ba5bbc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - すごくおもしろかったー！キュンキュンきた〜〜！ (2018年6月25日 9時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
大宮譲(プロフ) - 読ませて頂きました！Ｊにｷｭﾝｷｭﾝしちゃいました(///ω///)♪ニノちゃんのお姉ちゃんとJ想いな部分にもキャーってなりました(///ω///)♪最高！楽しかったです！ありがとうございました！ (2018年4月18日 11時) (レス) id: bae0b2e4bb (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 読みました。短いストーリーだったけど主人公ちゃんに激甘の潤君が凄く出てきてキュンキュンしました。(///ω///)♪私的には、少し櫻井君が可哀想だけど潤君と結ばれて良かったです。姉貴想いのニノも好きです。読んだからケーキが食べたくなりました。f(^_^) (2016年3月16日 9時) (レス) id: 124a98dc04 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - さやさん» きっと彼はニヒルじゃなくてそれこそ天使の笑顔でいる事でしょうね。幸せで羨ましい(笑)そしていつも嬉しいお言葉ありがとうございました。また次作でもコメ欄に遊びに来て頂けると嬉しいです。 (2016年3月10日 18時) (レス) id: 5482a94483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2016年1月17日 20時
