２３★ ページ23
口の中が異様に渇いているのと…
こめかみがズキズキする事で目が覚めて。
ゆっくりと瞼を開けると、本当に天使と見間違う程に可愛い寝顔が見えて。
朝起きて、一番最初に目に入るのが天使の寝顔って…
俺…幸せ…
幸せを噛み締めながら、昨夜の感触を思い出す様にそっと指で自分の唇をなぞった。
二日酔いの不快さもどっかにぶっ飛ぶ程の威力があるこの寝顔は、最後に見てから１５年は経ってるのにあどけなさは何も変わらず。
おでこにかかる前髪をそっと避けて、チュッとキスを落とす。
うん…
ヤバイヤバイ。
それでなくても男の朝の生理現象でヤバイのに。
名残惜しさをもう一度落としたキスで断ち切って、そっとベッドを抜け出し部屋を出た。
勝手知ったる二宮家を何の遠慮もなく我が物顔で歩いてもここの人間は文句も言わず。
「ママちゃん？俺、店あるから帰るね？」
リビングに顔出してママちゃんに挨拶。
「おう！潤！久々だな。」
「あれ？休みなのに早いね？」
「まぁな。コレだ。」
おじさんはゴルフのクラブを素振りする真似をして。
「って事は…？」
「あぁ。お前の親父も一緒だ。」
「やっぱり…。」
「潤がやっとうちの行き遅れ貰ってくれる気になったって言っといてやるよ。アイツとも念願の親戚だ。ははは。」
陽気に笑ってるおじさん。
嫁入り前の娘が男と一緒にベッドで寝ててもこの反応。
俺は本当に歓迎されてるのか…
はたまた俺はハナっから安全パイだと思われてるのか…。
「潤、あんた昨夜は相当酔っ払ってたけど記憶ある？」
おじさんに朝食を配膳してるママちゃんは呆れてるかもしれないけど、その目は心配をしてくれているかの様で。
「ん〜…ほとんど記憶がぶっ飛んでる。起きたらAのベッドだった。」
「…“ほとんど”…ね…。」
意味深な言い方に曖昧に笑って返すのが精一杯。
「ママちゃん？」
「ん？」
「俺…いい加減な気持ちじゃないからね？」
「わかってるわよ。」
安心した様に笑ってくれたおじさんとママちゃん。
「潤は昔から慎重派だったもんな。まずは外堀固めて…か？」
「ん〜…そんな計算してるわけじゃないんだけどね。」
そんな計算して器用に攻めるくらいなら、もうとっくに告白できていてモノにしてたであろう。
「女は惚れられて追っかけられてるうちが花で幸せなのに…一体、あのバカ娘はいつ気づくんだろ。」
ため息をついて愚痴をこぼしたママちゃんに苦笑いで返事をして二宮家を後にした。
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とも(プロフ) - やったネ潤くん(*^^*)途中櫻井くんが出てきちゃった時にはちょー焦ったｗｗｗ一途な潤くんの悲しむ所は見たくないって念じながら拝読しましたｗｗｗ良かった！！幼馴染想いのかずくんもステキでした♪ (2018年11月4日 16時) (
レス) id: a1c0ba5bbc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - すごくおもしろかったー！キュンキュンきた〜〜！ (2018年6月25日 9時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
大宮譲(プロフ) - 読ませて頂きました！Ｊにｷｭﾝｷｭﾝしちゃいました(///ω///)♪ニノちゃんのお姉ちゃんとJ想いな部分にもキャーってなりました(///ω///)♪最高！楽しかったです！ありがとうございました！ (2018年4月18日 11時) (レス) id: bae0b2e4bb (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 読みました。短いストーリーだったけど主人公ちゃんに激甘の潤君が凄く出てきてキュンキュンしました。(///ω///)♪私的には、少し櫻井君が可哀想だけど潤君と結ばれて良かったです。姉貴想いのニノも好きです。読んだからケーキが食べたくなりました。f(^_^) (2016年3月16日 9時) (レス) id: 124a98dc04 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - さやさん» きっと彼はニヒルじゃなくてそれこそ天使の笑顔でいる事でしょうね。幸せで羨ましい(笑)そしていつも嬉しいお言葉ありがとうございました。また次作でもコメ欄に遊びに来て頂けると嬉しいです。 (2016年3月10日 18時) (レス) id: 5482a94483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2016年1月17日 20時
