２２☆ ページ22
「ホントに寝てるし…。」
部屋のドアを開けると、真っ暗な空間に微かに香るお酒の匂いでここが無人じゃないと悟る。
諦めのため息をついて、一番小さな電球をつけお風呂上がりの習慣となってるボディクリームを塗る。
８畳弱の狭い部屋は、座れるスペースが限られていて潤が眠るベッドに背を預けながら手に取ったクリームを足の脛に滑らせる。
お酒が入ってるからか、潤の寝息はちょっと荒くて大きい。
両手を合わせる様にしてほっぺの下に置いてスヤスヤ眠ってた可愛い潤は一体何処へ？なんて昔を思い出して。
そう言えば…
いつから一緒に眠らなくなったのだろうか。
うちに泊まる事があっても和の部屋で、私も一緒に雑魚寝しようとすると和じゃなくて潤が『自分の部屋で寝ろ』って言った。
あれは…
コイツらが確か中学入るか入らないかの時…。
可愛がってた幼馴染に拒否られたと、結構ショックだったと思い出す。
クリームを塗り終わり、仕方なしにベッドに潜り込もうとして…
我が物顔で大の字に寝る潤が邪魔で寝るスペースないし…。
「潤、ちょっと潤！もっと奥行って。」
腕をパシパシ叩いて移動する様に促す。
「ぅ〜ん……A…好き…。」
「はいはい。私も潤くんが大好きよ？だから……きゃっ！」
突然、腕を引っ張られてベッドにダイブ。
「ちょ、…潤！」
状況を把握する間もなく…
ハッと気づいたら潤の腕の中で…。
「…どこにも行かないで？」
「潤？」
「俺がAの夢叶えてあげるから…。」
「夢？」
「俺にAをちょうだいよ…。」
「潤？起きてるの？」
起きてるんだろうけど、意識がはっきりしてるのか酔っ払ったままのうわ言なのか…。
腕をトントンとすると、腕の力が弱まり身体と身体に少しだけ隙間ができる。
様子を伺う様にそっと潤を見ると、私をしっかりと見ていて。
「酔ってる？」
「酔ってない。」
酔っ払ったヤツほどそう言い切るもんだ。
「ホントに一緒に寝るの？」
「ダメ？」
そんな捨てられそうなワンコみたいなウルウルした目で見ないでよ。
「A…。」
潤が作るスイーツよりも甘いんじゃないかっていうくらいの優しい目と声が私を包んで…
重なって触れ合った唇はそれ以上に甘くとろける…。
私を包む力強い腕と、お酒の香りがほのかに香るカサついた唇は潤が幼い頃のオトコノコじゃなく…
大人のオトコだって伝えるのに十分過ぎた…。
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とも(プロフ) - やったネ潤くん(*^^*)途中櫻井くんが出てきちゃった時にはちょー焦ったｗｗｗ一途な潤くんの悲しむ所は見たくないって念じながら拝読しましたｗｗｗ良かった！！幼馴染想いのかずくんもステキでした♪ (2018年11月4日 16時) (
レス) id: a1c0ba5bbc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - すごくおもしろかったー！キュンキュンきた〜〜！ (2018年6月25日 9時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
大宮譲(プロフ) - 読ませて頂きました！Ｊにｷｭﾝｷｭﾝしちゃいました(///ω///)♪ニノちゃんのお姉ちゃんとJ想いな部分にもキャーってなりました(///ω///)♪最高！楽しかったです！ありがとうございました！ (2018年4月18日 11時) (レス) id: bae0b2e4bb (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 読みました。短いストーリーだったけど主人公ちゃんに激甘の潤君が凄く出てきてキュンキュンしました。(///ω///)♪私的には、少し櫻井君が可哀想だけど潤君と結ばれて良かったです。姉貴想いのニノも好きです。読んだからケーキが食べたくなりました。f(^_^) (2016年3月16日 9時) (レス) id: 124a98dc04 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - さやさん» きっと彼はニヒルじゃなくてそれこそ天使の笑顔でいる事でしょうね。幸せで羨ましい(笑)そしていつも嬉しいお言葉ありがとうございました。また次作でもコメ欄に遊びに来て頂けると嬉しいです。 (2016年3月10日 18時) (レス) id: 5482a94483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2016年1月17日 20時
