１２☆ ページ12
『新作の試作品ができた。食べにおいで？』
そう写真付きのLINEが届いてたのを確認して、仕事を定時で終えてお店兼潤の部屋に向かった。
この時間ならまだキッチンにいるかと、お店の裏口をそっと開ける。
それに気づいたのは、潤とお揃いのコックコートを着た初めて見る可愛いらしい小柄な女の子。
「…あの…。」
「すみません。こちらは裏口でして。」
「いや…そうじゃなくて…。」
ここが裏口だなんてわかってる。
と言うか、ここが店の入口だって思って入ってくるお客さんなんているの？
「A。」
お店の方か戻ってきた潤が私に気づいてくれて、柔らかく表情を崩すと、おいでおいでと手招き。
それに素直に従って潤の前まで行くと、
「俺、もう上がりだから部屋に上がってろよ。」
って頭をポンポンされる。
「お腹すいた。」
私より20センチくらい背が高い潤を見上げる様にしておねだりする。
「わかったわかった。飯も作ってやるから大人しく待っとけ。」
「ん。」
階段があるドアを開ける時、何となく気になって女の子みチラッと視線を向けると、彼女も私を見てて。
それに気づかないフリをして潤の部屋に向かう。
その目が好意的な物ではない事がわかるのは、長年、女をやってきたからか。
だって、男の潤はまったく気づいてない様子だし。
潤の部屋は、当たり前だけど潤の匂いがする。
仕事中は香水をつけたりしないし、何の香りかはわからないけど、スパイシーな中にバニラビーンズみたいな甘ったるい香りが混じってる不思議な感じ…。
さっきのあのコ…
潤が好きなのかな？
ふ〜ん…
潤がモテるのは知ってたし、今更だけど…
何となく面白くない。
自分が彼氏と上手くいってないからって、他人の幸せが面白くないって…
私ってどんだけ嫌な女なんだろ。
そう言えば…
よくよく考えたら潤が女の子といるところ見た事ないや。
バカ和は、潤ほどモテないのにイキがって取っ替え引っ替えしてたのに…。
え？
もしかして…
もしかして潤って…
やっぱり…？
「悪い、お待たせ。今、飯作るな。」
「え？！」
自分の世界に入り過ぎてて潤が入ってきたの気づかなかった。
「潤！」
「うん？」
キッチンに立って何やら準備をしてた潤は、大声で呼ばれてきょとんと私を見る。
「潤…ってさ…。」
「ん？」
どうしよう…
聞いてもいいのかな？
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とも(プロフ) - やったネ潤くん(*^^*)途中櫻井くんが出てきちゃった時にはちょー焦ったｗｗｗ一途な潤くんの悲しむ所は見たくないって念じながら拝読しましたｗｗｗ良かった！！幼馴染想いのかずくんもステキでした♪ (2018年11月4日 16時) (
レス) id: a1c0ba5bbc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - すごくおもしろかったー！キュンキュンきた〜〜！ (2018年6月25日 9時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
大宮譲(プロフ) - 読ませて頂きました！Ｊにｷｭﾝｷｭﾝしちゃいました(///ω///)♪ニノちゃんのお姉ちゃんとJ想いな部分にもキャーってなりました(///ω///)♪最高！楽しかったです！ありがとうございました！ (2018年4月18日 11時) (レス) id: bae0b2e4bb (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 読みました。短いストーリーだったけど主人公ちゃんに激甘の潤君が凄く出てきてキュンキュンしました。(///ω///)♪私的には、少し櫻井君が可哀想だけど潤君と結ばれて良かったです。姉貴想いのニノも好きです。読んだからケーキが食べたくなりました。f(^_^) (2016年3月16日 9時) (レス) id: 124a98dc04 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - さやさん» きっと彼はニヒルじゃなくてそれこそ天使の笑顔でいる事でしょうね。幸せで羨ましい(笑)そしていつも嬉しいお言葉ありがとうございました。また次作でもコメ欄に遊びに来て頂けると嬉しいです。 (2016年3月10日 18時) (レス) id: 5482a94483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2016年1月17日 20時
