２★ ページ2
「じゅ〜んく〜ん。」
ノックもせずに開けられたドアが奏でる音の大きさで、ある程度の状況が読める。
デスクに向かい新作のデザインを考えてた俺に抱きつき絡むと、服の上からでもわかる、その豊満な胸が背中に押しつけられて。
「酒くせぇ…。」
「うふ。」
「『うふ』じゃねぇっての。」
Aのデコをペシッと叩き、この拷問の様な状況を打破すべく俺に絡んでる腕を解いて椅子から立ち上がる。
「モンブラン〜。」
「先に水だ、酔っ払い。」
「えぇ〜。潤くんの意地悪。」
ぷ〜っと頬を膨らまして、酔って潤んだ目で俺を上目に見つめる。
「こんな時だけ甘えんな。」
「冷たいの〜。」
頬を膨らませたまま、ローテーブルの前に移動すると床にペタンと座りいじける。
そのいじけた仕草があまりに可愛くて思わず抱きしめたくなるけど、俺がしていいはずもなく…。
「時間も時間だし、とりあえず和には連絡しとけ。」
「イヤ。潤がして。」
「自分でしろ。」
「和、怖いからイヤ。」
「言う事きかねぇとモンブランやんねぇぞ。」
「…和にLINEする。」
モンブランの誘惑には勝てないのか、渋々バックからスマホを取り出すとタップし始めた。
俺は俺で小さくため息をつくと、キッチンに向かい冷蔵庫を開けてミネラルウオーターのペットボトルとモンブランを手に取る。
毎度毎度、こんな物用意して待ってる俺も俺か…。
自分の不甲斐なさと情けなさに、自己嫌悪に陥りもう一度ため息…。
トレーに乗せたモンブランとペットボトル…
そしてA専用のマグカップ。
Aのお気に入りもお茶を淹れるべく、やかんに火をかけると背後でスマホがけたたましい音を立てた。
「げっ…和だ…。」
「出ろよ。」
「潤が出て？お願い。」
何で俺が…
って思うけど、ウルウルな目でお願いされて突っ撥ねる事もできなく…
デカイ音を出して、その存在を主張するスマホを受け取り『バカ和』と表示されてる下の緑の受話器マークをタップした。
「…はい。」
ー俺。
「あぁ。」
ーうちのバカがまた迷惑かけてるみたいで。
「もう慣れたよ…。」
ー迎え行こうか？
「いや…送ってく。」
『イヤ！泊まるの！』後ろでAが叫ぶけど、それだけはダメだ。
ー潤。
和の声が何だか泣きそうに震えてて。
「うん？」
ーごめんな？
そう呟く様に言って和は電話を切った。
和が謝る事なんてひとつもないのに…。
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とも(プロフ) - やったネ潤くん(*^^*)途中櫻井くんが出てきちゃった時にはちょー焦ったｗｗｗ一途な潤くんの悲しむ所は見たくないって念じながら拝読しましたｗｗｗ良かった！！幼馴染想いのかずくんもステキでした♪ (2018年11月4日 16時) (
レス) id: a1c0ba5bbc (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - すごくおもしろかったー！キュンキュンきた〜〜！ (2018年6月25日 9時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
大宮譲(プロフ) - 読ませて頂きました！Ｊにｷｭﾝｷｭﾝしちゃいました(///ω///)♪ニノちゃんのお姉ちゃんとJ想いな部分にもキャーってなりました(///ω///)♪最高！楽しかったです！ありがとうございました！ (2018年4月18日 11時) (レス) id: bae0b2e4bb (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 読みました。短いストーリーだったけど主人公ちゃんに激甘の潤君が凄く出てきてキュンキュンしました。(///ω///)♪私的には、少し櫻井君が可哀想だけど潤君と結ばれて良かったです。姉貴想いのニノも好きです。読んだからケーキが食べたくなりました。f(^_^) (2016年3月16日 9時) (レス) id: 124a98dc04 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - さやさん» きっと彼はニヒルじゃなくてそれこそ天使の笑顔でいる事でしょうね。幸せで羨ましい(笑)そしていつも嬉しいお言葉ありがとうございました。また次作でもコメ欄に遊びに来て頂けると嬉しいです。 (2016年3月10日 18時) (レス) id: 5482a94483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2016年1月17日 20時
