1 転校 ページ1
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父「ほんとごめんなー、A。」
「ううん、仕方ないよ。」
朝の9時頃。お父さんの車の助手席に乗って、ただ流れる街並みをぼーっと見つめる。
父「緊張するか？」
「んーん、別に。」
父「そっか。…楽しみか？」
「んー…別に。」
父の仕事の関係で、田舎の故郷から離れて都会の学校に転校することになった。
貧乏か裕福かと言われるとまぁ当然前者で、お父さんが成績次第で授業料大幅免除の学校をわざわざ探して、条件のいい高校を選んでくれたらしい。
…らしいっていうのは、実は私自身、これから通うとこの情報が全然分かってなくて。
なんか色々ある学科の中の、特進科…？ってとこに入ることだけはかろうじて分かってるぐらい。
…そんな興味ないんだよなぁ。
どうせ、前となんら生活に変わりはないだろうし。
父「Aあのさ、実は……」
「あっ、お父さん、あそこに見えてる校舎…？」
父「ん？あ、あぁそうそう！あれだね。」
入学手続きはもうとっくに済ませていて、今日は校長先生と顔合わせをしに来た。まだ登校日でもないのに、新しい制服に身を包んで、少し落ち着かない。
父「A、もう着くよ。」
これから、また新しいごく地味な高校生活を送る。
…と、思い込んでいたのは、ほんとに最初のうちだけだった。
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かむり - 超面白いです (2019年11月15日 10時) (
レス) id: d90aae6f87 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき - とても続きが気になります！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年4月5日 22時) (レス) id: b63dd84918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にいな | 作成日時：2019年4月1日 3時
