【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part9

毒舌度３５１％ ページ42

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「今日の訓練内容は知ってましたから。君の機動力なら活躍すると思ったからです」


　と殺せんせー。その後も改名手続きがどうとか木村君の名前がどうとか語りだす。

　それを聞いていて何となく状況を理解した。

　なんかしらの理由で皆にコードネームが付けられたのか。……で、そのコードネームと言うのが……女たらしクソ野郎とかそう言う感じなのね。帰って正解だったかもしれない。

　……と言うと間違いなく私のコードネームもあったんだろうなぁ。いやー……良かった。烏間先生にそう呼ばれなくて。

　安心して一人で頷いていると殺せんせーがチョークを手に取った。


「――さて、今日はコードネームで呼ぶ日でしたね。先生のコードネームも紹介するので……以後、この名前で呼んで下さい。
　永遠(とわ)なる疾風(かぜ)の運命(さだめ)の皇子と」

「「「……」」」


　キラっと似合いそうもない効果音を付けんばかりのドヤ顔。オマケにそのコードネームの周りはご丁寧に装飾付きではないか。

　私はニッコリと笑ってシャーペンを殺せんせーに向かって投げた。それに続くように皆も一斉にブーイング。


『一人だけ何スカした名前付けてんだ！』

『しかも何だそのドヤ顔！』

『Aのドヤ顔並にムカつくぞ!!』


　この後、「馬鹿なるエ ロのチキンのタコ」と呼びまくった。

　時々聞こえた揶揄に私の名前が入ってた件については目を瞑ってやろう。





＃＃＃

夢主ちゃんに質問が届いてましたよー。

【夢雪様より：Q 夢主ちゃんのコードネームって何ですか？】


『おっと、それを聞きますか。私知らない振りしてたのに』

「そーいや誰もAのコードネーム呼んでないもんね」

『多分ね、毒舌怪力無駄美人って私の事だと思うんだ。朝聞こえてきたやつ』

「……朝？」

『あッ、やべッ……』

「何？ 聞こえてきてサボったって感じ？」

『っはい！ 多分コードネームはそれです！ 呼ばせませんッ!!』

「Aちゃん、ちょっとアッチでお話しようか」

『お殿様勘弁してくだせぇ』

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