【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part14

番外編２ ページ37

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「……ごめん納得出来ない。何て？」

「……だから、奥田さんの薬でAさん幼くなったの。見た目も中身も」

「聞いたよ？ 数十秒前に聞いたよ？ Aがそれ渚に飲ませようとして前原に負けたんだろ？ 奥田さん強くね？」

「あ、ありがとうございます……！」

「いや褒めてな……褒めるべき？」

「知らないよ」


　取り乱すのは俺だけらしく、他の皆は授業中どうするなんて話してる。マジかよ。


「……因みにいつ頃戻るの？」

「うーん……半日はかかりません！」

「長くね？？？」


　流石に少し頭を抱えたくなった。俺はAと違ってそこまで子供が好きな訳じゃない。つーかそのAが子供になってんだからどうしようもないのか？

　話題に上がってる本人はと言うと、眠気は何処か行ったのか机の上でニコニコと笑っている。奇遇だな。お陰様で俺も眠気どっか行ったよ。と言う文句はギリギリで呑み込んだ。





「ねぇ、お兄ちゃん達何話してるの？」

「んー？ Aが退屈しないかなーって」

「しないよー。でも遊んでくれると嬉しいなぁー」

「ちょっと待ってろー」


　はーい。と笑って磯貝と会話してるAにとてもツッコミたくなった。子供苦手とか撤回したくなったわ。しかし磯貝に撫でられて嬉しそうに目を細めてるAはいつも通りっちゃいつも通り。

　……まぁ何だ。だからと言って許せるかって言われると微妙だし、何だったら面白くないけど。

　薬の効果とか、幼くなったとかどうでもよくなり、いつもの様に少し強めの口調でA、と名を呼ぶとビクリと小さな身体が揺れた。


「……なぁに？」

「……こっち来て」

「……！」


　今度こそビビらせた。今にも泣きそうな赤い瞳に言葉が出なくなる。だから子供嫌いなんだよと一人ボヤいた。

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