【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part14

毒舌度５２７％ ページ4

「……お前はなんでそう楽しそうなんだよ。すっこんでろタコ」

「Aさんの当たりがいつにも増して厳しい！ でも暗殺で始まったクラスです。これで決めてはどうでしょう？」


　私に言われてもめげずに仲裁案を出した。その触手には銃が握られている。


「なんで最高司令官のコスプレなのよ」

「ヌルフフフ、これに似合う格好を、と思いまして」





　莉桜ちゃんの最もな言葉に対して殺せんせーが取り出したのは大量の武器とインクの付いたBB弾。


「二色に分けたペイント弾とインクを仕込んだ対先生ナイフ、チーム分けの旗と腕章を用意しました。
　先生を殺すべき派は赤、殺すべきでない派は青。
　まずしっかり全員が自分の意志を述べて……どちらかの武器を取って下さい」


　そしてこの裏山で戦え、と言う殺せんせー。インクが付いたら死亡退場。


「――勝っても負けても恨みなし！ どうです？」

「……楽しそうだな殺せんせー。自分の生死に関わる問題なのに」

「ここに来て力技で決めるのかよ……」


　岡島や寺坂に多数決だって力技だと言う。


「――この方式でも多人数有利は変わりませんが……この教室での一年の経験をフルに活かせば、人数や戦力で劣るチームにも勝ち目がある」





「先生はね、大事な暗殺者(生徒)達が全力で決めた意見であれば、それを尊重します。最も嫌なのはクラスが分裂したまま終わる事。
　先生の事を思ってくれるなら……それだけはしないと約束して下さい」


　殺せんせーにそう言われ、委員長にどうするかと問われた。

　皆が静かに頷き、私とカルマも同意する。


「……よし、これで決めよう。殺すか殺さないか」

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