【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part14

毒舌度５４４％　自由研究の時間 ページ27

――…





「普通に考えてみよう。各国首脳は……本当に殺せんせーを殺す事しか考えてないのかな？
　僕は違うと思う。だって本来の目標は地球を救う事なんだから」


　翌日になって、私達は改めて竹林君を中心に作戦会議。

　少し前に殺せんせーから聞いた話だと地球に使うエネルギーを生産する為に、殺せんせーにナントカエネルギーを注入した。

　つまり元々殺せんせーは地球を救う為に造られた。


「殺せんせーを殺す以外の方法で爆発しないようにできるなら……それも立派な選択肢になるはずだ。殺す研究と平行で……必ず少しは助ける研究も進めてる筈。
　そしてその研究は……“死神”だった頃の殺せんせーが知ってた内容より進んでるはずだ。
　……それを皆で探ってみないか？」


　竹林君の考えに納得し、その「助ける研究」を探る方法を考えようとしたら、烏間先生に否定される。

　何でですか。論理的には納得できるじゃないですか。


「このタコを作った研究組織は……月の爆発以降責任を問われ、先進各国に研究のデータと主導権を譲り渡した。
　今では……各国トップの科学機関が研究を分担し、地球を救う国際プロジェクトチームを形成している。
　当然、プロジェクトの情報は全て最高機密。研究内容を君らが知るのは至難だろう」

「……私達じゃ無理でも、それこそ殺せんせーとか……あ、律は！？」


　妙案とばかりに皆で律を向く。にぱっと律が笑顔になった。


「お任せ下さい！ プロジェクトのデータベースに侵入しました！！」

「何ィッ!!?」


　……マジか。烏間先生最高機密勝手に知ってごめん。

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