毒舌度499% ページ13
・
「そー言えば浅野クンと何話して来たの?」
「え? あぁ……雪村先生の事、知りたくて」
「それだけ?」
「は?」
カルマが不満げに聞くが、何を言われてるんだ。目的がそれだったんだし、それ以外何話すって?
「あと適当に雑談して終わったよ」
「例えば?」
「えー……さ、最近のE組の話とか?」
「なんで疑問形」
別に不機嫌って感じはしない。なのにカルマからの追求は止まない。でも掴まれてる手はとても痛いので離して欲しいです。
「どうしたの? なんか変じゃね?」
「別に。浅野クンと話せて嬉しそうに帰ってくるA程じゃないよ」
「いや、嬉しそうでは無かったような……?」
むしろ窓から赤い髪見えてやべ! ってなってたわ。いや、忘れてて学秀と帰ろうとしてたけど。
「……やっぱり何か変だよ」
「だから、Aの顔程じゃないって」
「んだとコラ」
掴まれた手を今度はギリギリと握り返す。握力ある系女子なんで? 痛いと思いますけど??? それが何か。
案の定カルマは直ぐに降参! と片手を上げた。満足気に私は力を緩める。
「……ゴリラに育てられたの忘れてた」
「正真正銘人間でーす!」
「あっはは」
頭突きをしようとしても避けられた。笑う横顔を恨めしく睨んで見るが、先程の嫌なオーラは消えている気がする。
「……カルマの機嫌ってよくわかんない」
「そ? 俺Aと違って単純じゃないからかも」
「Aちゃん言う程単純じゃありませーん」
「機嫌悪い時にチョコやっとけば直るじゃん」
「チョコとは限らないもん!」
「甘いもの」
「否定出来ない」
言葉に詰まるとカルマに頭を撫でられた。何? と聞いてもお子様だなー。としか返って来ない。いちいち掘り返すのも面倒くさくなって、私はその手を振り払っといた。
360人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵(プロフ) - あいくさん» ありがとうございます!コメントめちゃくちゃ喜ぶタイプなので嬉しいです!私もコメント躊躇う奴ですけど…笑 イラストまで嬉しいです!頑張って綺麗系目指しました笑 これからもマイペースにやらせて頂きます。 (2018年9月18日 20時) (レス) id: eeb8e01c6f (このIDを非表示/違反報告)
あいく - 葵さんの小説、いつも読ませて頂いてます!とっても面白いです!結構前から読んでたんですけどコメントする勇気が無くて…。兵藤ちゃんのイラスト、とっても可愛いです!お姉さんっぽい感じですね! (2018年9月18日 19時) (レス) id: fcedbe313e (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - ルラさん» ありがとうございます!1週間なんて……!更新マイペースなのですぐ追いつかれますね()これからもボチボチ更新していきたいと思います!勉強の小休憩にでもなれば幸いです! (2018年9月10日 19時) (レス) id: eeb8e01c6f (このIDを非表示/違反報告)
ルラ - 一週間くらい前に読み始めて、あっという間にpart14まで!受験生なのに (2018年9月8日 20時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
ルラ - 一週間くらい前に読み始めて、あっという間にpart14まで!受験生なのに (2018年9月8日 20時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葵 | 作者ホームページ:https://twitter.com/uranai_aoi/status/929368202894721025
作成日時:2016年3月15日 16時