【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part12

毒舌度４８０％ ページ37

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　理事長が校舎の中に入ったかと思えば、今度は私達が外に出された。窓から様子を覗うと机に問題集が並べられていた。


「……さて殺せんせー。もしクビが嫌ならば、もしもこの教室を守りたければ、私とギャンブルをして貰います」

「……ギャンブル？」

「殺せんせーギャンブル弱いよ？ 私ですらババ抜き勝てるもん」

「え、マジで？」

「マジで」


　私のババ抜きの弱さなんてクラス一。それを知っているであろう木村君が信じられないと目を見張った。その反応は少々失礼ではないだろうか、私に対して。





「五教科の問題集と五つの手榴弾を用意しました。うち四つは対先生手榴弾。残り一つの対人用……本物の手榴弾です」


　どれも臭いとかじゃ区別を付けられないらしい。レバーを起こした瞬間爆発する仕組みだと言う。


「ピンを抜き問題集の適当なページにレバーを挟まないように慎重に挟む。問題集の適当なページにレバーを起こさない様に慎重に挟む。これを開き、ページ右上の問題を一問解いて下さい」

「!!? そんなの開いた瞬間レバーが起きて……」


　焦る優月ちゃんに対して笑顔でほぼ確実に爆発を喰らうと答える理事長。しかも解けるまでその場を動くなと。何を言ってくれてるんだ。


「殺せんせーならそんなの余裕だって！」

「何でそう思ったの!?」


　グッと親指を立てたら渚に止められた。何でそう思ったかなんて勘に決まってるじゃないか。


「順番は貴方が先に四冊解き、残った一冊を私が解く。このギャンブルで私を殺すかギブアップさせられれば……あなたとE組がここに残るのを認めましょう」

「いけるいける。殺せんせーなら大丈夫。応援してるよ頑張って」

「いや、する気ないだろ……」


　岡島は分かってないなぁ。私が頑張ってを口にしただけで応援としては充分だろうが。気持ちの問題だろ。

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