【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part12

毒舌度４４６％ ページ3

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「せんせー！ 見て！ 大量！」


　カゴいっぱいにキノコを集め、嬉々として皆の元に戻り、キノコを見せびらかす。


「おや、Aさん、カルマ君。おかえりなさい。それは？」

「そのキノコ鑑定してよ殺せんせー。猛毒のキノコ混ざってたら預かるよ。俺が責任者持って捨てとくから」

「何に使うのカルマ君」

「ほらほら！ これめちゃくちゃカルマみたいで怪しくな痛いって殴るなよ！」

「ほんと懲りないよね」


　どうだとキノコを見せると、それは毒キノコじゃないと言われてしまう。嘘でしょ。


「――人口栽培がまだ出来ない希少食材です」


　その後も折角拾ってきたキノコは殆ど毒キノコだとその辺に捨てられる。やめろよ捨てんなよ。何の為にそこまで集めてきたと思ってんの。Aちゃんオコだよ。

　殺せんせーに鑑定して貰った中にはマツタケが数本隠れていた。因みに私ら無自覚に拾ってます。さっき禍々しいとか言ってごめんねマツタケさん。


「――これらを店で買ってフルコースを作れば……一人前3千円は下らない。ところがこの山奥ではほとんどが当たり前に手に入る。ハンデどころか最大の強みです。この食材は君達と同じ、山奥に隠れて誰も気付いてない」

「一緒にしないでよ」

「そうだよ、殺せんせー。Aなんてそんな高級食材じゃないし、比べるだけもったいない」

「食材と一緒にすんなって言いたいの！ その言い方じゃ私も食材みたいじゃん！」

「違うの？ 余計な脂肪ばっかで美味しそうだよ？」

「えっ……食べるの……？」

「きっとAの言ってる食べると俺の食べるって意味違うから食べないって言っとくね」

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