【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part12

毒舌度４８４％ ページ41

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　開かれた問題集は当然手榴弾のレバーを起動させ、爆発が起きた。爆風は私達の場所まで響いて、直に受けた理事長はひとたまりのない……様に思えた。





「ヌルフフフ。私の脱皮をお忘れですか？ 脱いだ直後の私の皮は……手榴弾の爆風位なら防げます」


　理事長には月に一度だけの殺せんせーの奥の手。脱皮した皮が覆い被さっていた。お陰で教室以外は無事に済んだようだ。教室は大分汚れている。


「月に一度の脱皮……か。何故それを自分に使わなかった？ 数学の爆弾を開く時に使っていれば……そんな洋梨みたいな顔にならずに済んだものを」


　自分の行動を遮られ、多少なりとも混乱しているおじさんは、何時もの恐ろしい程丁寧な言葉遣いが乱れていた。学秀もそーいうトコあるし、やっぱ似てるよなぁ。なんて場違いな事を一人で思う。


「あなた用に温存しました。私が賭けに勝てば……貴方は迷いなく自爆を選ぶでしょうから」

「……何故……私の行動を断言出来る？」

「似た者同士だからです」


　脱皮の皮を回収し、理事長の過去を詮索したと言う殺せんせー。その話すっげー気になる。私も学秀も断片的にした知らないんだ。昔ここで私塾やってたって事位しか知らない。聞きたい。て言うか何で私らテスト受けてる間にそんな事してるんですかコラ。


「――私の求めた教育の理想は……十年前のあなたの教育とそっくりでした」

「そーなの!? じゃあなんでここまで二人は違っちゃったの？」

「……私があなたと比べて恵まれていたのは……このE組があったからです」

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