【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part11

毒舌度４０４％ ページ8

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『――A』
　
「……」
　
　
　死神に連れてこられたのはＥ組の皆に指定した建物。この一室は私の部屋だと与えられた。部屋と言っても机と椅子、ベット……と必要最低限しか揃ってない。監視カメラも付けられており、あんまり落ち着けるような自室ではない。て言うか牢獄。
　
　取り敢えずと私は銃でレンズを壊しておく。バリンと言う音の後にガラスの破片が降ってきた。
　
　それを気にせずベットに腰掛け、先程の教室での出来事をぼんやりと思い出す。
　
　……名前呼ばれたなぁ。何か言われてたなぁ。なんて考えながら与えられたサバイバルナイフをクルクル。





　机に放置していたトランシーバーが鳴った。ノロノロと立ち上がりため息混じりにそれを手に取る。A。と短く名を呼ばれた。それが不快だと心の何処かで思ってしまう。
　
　
「なぁに？」
　
『そろそろ時間だよ。監視カメラを壊すなんて酷いじゃないか』
　
「そう？ 仲間として信用せずに仕掛ける死神さんの方が酷いと思うけど？」
　
　
　確かにねと向こう側で僅かに笑う死神に私はそれで？ と要件を急かす。


『君の"元"お仲間さんが来たみたいだ。だからね、そろそろ準備しておいて』
　
「……そ。分かった」
　
　
　私は短くそう伝え、通信を切った。ハンドガンを身に付け、サバイバルナイフを身に付けと戦闘準備を開始する。





「……待ってたよ」
　
　
　――カチャッと弾を込める音が静かな部屋には嫌に響いた。

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