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毒舌度424% ページ28

「……どういう事?」


 何処かに隠れてるのかと警戒しながら、私は真正面のモニター画面に近付く。

 パンパンっと銃を周りに撃って反響を聞き、誰も居ない事を確認。何処に行った? と不信感を抱きながら私はモニターを覗き込んで唖然とした。





 監視カメラが設置されている筈の牢屋には、クラスメイトが誰一人として残っていなかった。





「っえ……!? まさ、か……」


 もう、死神に殺された……?





「っ、うそ、そんなわけ……」


 っガン! っと殴られた様な痛みが頭に走り、皆との思い出が走馬灯の様に過ぎったが、何処か冷静な頭がその可能性を否定した。

 ……にしては、綺麗過ぎる。
 牢屋も、ここに来るまでの通路も、カメラも全部、何かが可笑しい。
 それに、殺せんせーもいて、何の抵抗もなく皆が殺られるとは思えない。


「っ……そ、だ。トラ、シーバー……!」


 息切れもする中、私は慌ててポーチに手を突っ込む。確か、連絡用で忍ばせておいた……。

 震える手でナイフを寄せると手の平を切ってしまったのか、じわじわと痛みが侵食してくる。それに構わず私は目的の物を取り出した。

 血で濡れた手でスマホを操作する。使い慣れてる筈なのに、手が震えてる所為か中々ロックを解除出来ない。


「(早くっ、早く……っ!)」


 やっとの事でロックを解除し私はいつもの癖でLINEを開いてしまう。
 違う。これじゃ意味無い。大量の通知を無視して、私はもう一つの連絡アプリ、トランシーバーを起動する。


「っ、あ……」


 皆から連絡が来ていた事を知った。勿論、トランシーバーだからメッセージとか、録音は残ってない。

 ヒュっと喉が絞まり、そのままスマホを落としてしまった。

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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業   
作品ジャンル:ラブコメ
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(プロフ) - みすずさん» ありがとうございます! 中々カルマ君が出せないからかやる気が足りず申し訳ない……。これからもマイペース更新ですので時々でも思い出して貰えれば幸いです。 (2018年1月28日 20時) (レス) id: 32c38c1366 (このIDを非表示/違反報告)
みすず - 最高でした!カルマくんのベタ惚れ感いいです!これからも応援してます! (2018年1月27日 11時) (レス) id: 32ee314352 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みずさん» お待たせしてすみません!!!!!死神編のやる気でなくて……!()Twitterでもお世話になっています!これからもマイペースな作者を見守って下されば幸いです……! (2018年1月21日 19時) (レス) id: 32c38c1366 (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - きゃああああぁあ更新キタアアアア!!!と一人で狂喜乱舞してましたみずです。 (2018年1月21日 17時) (レス) id: 38f9525b82 (このIDを非表示/違反報告)
miku - コメ出来るのは少ないですが、気軽にタメで読んでください。 (2017年12月26日 11時) (レス) id: e73ab21f2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:https://twitter.com/uranai_aoi/status/929368202894721025  
作成日時:2016年1月20日 19時

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