毒舌度422% ページ26
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恐らく烏間先生は瓦礫の下敷きになったイリーナ先生を助けてくれる筈。私は先生方が前線復帰するまでの時間を稼げば良い。操作室で水は操作させない。
「相手がAじゃ分が悪いなぁ?」
「リップサービスだよね、うっざ!」
「本心だよ。計画に支障がないとは言え、僕達がここで戦う必要は無いと思わない?」
「あるよ! めちゃくちゃ意味ある!」
ッダン! と地団駄を踏み、勢い良く走り出す。素早く懐に入ってドロップキックをかまそうとしたけど、それより早くナイフを持った右腕が掴まる。
「いっ、つ……」
「おてんばにも程があるよ」
「っさぃなぁ! あんたに関係ないじゃん!」
左手で銃を抜いて振り返り、自分の右手首目掛けて発砲すると腕が解放される。死神が僅かに目を見開いた。
「今のだとAの右腕負傷する事になってたよ?」
「別に。賭けてるチップが違うんだから、私の右腕位どうって事ないよ」
「……本当に君は優しいね? 予想外にも程がある」
「最高に要らない褒め言葉として受け取っとくね!」
満面の笑みで返すと、死神の笑顔が徐々に引き攣ってきた。まぁそりゃイライラしてくるよね。私をよく知ってるクラスメイトですらそろそろ殴ってる位だもん。
死神がゆっくりと間合いを詰めてくる。落としたナイフを構えておくが、内心かなりビビってます、どうも。
「……Aの相手してあげたいのは山々なんだけどさ」
「うんうん、是非して! 私放っとかれると寂しくて死んじゃうから!」
「それで死んでくれるなら助かるね。じゃあ死んで貰おうかな」
そう言うや否、死神は私と反対方向に駆け出した。自分に向かってくると思ってた私の反応は遅れる。
「え……えっ!!?」
出し抜かれた。操作室に行かれた。
それを悟った私も慌てて走り出した。
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葵(プロフ) - みすずさん» ありがとうございます! 中々カルマ君が出せないからかやる気が足りず申し訳ない……。これからもマイペース更新ですので時々でも思い出して貰えれば幸いです。 (2018年1月28日 20時) (レス) id: 32c38c1366 (このIDを非表示/違反報告)
みすず - 最高でした!カルマくんのベタ惚れ感いいです!これからも応援してます! (2018年1月27日 11時) (レス) id: 32ee314352 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - みずさん» お待たせしてすみません!!!!!死神編のやる気でなくて……!()Twitterでもお世話になっています!これからもマイペースな作者を見守って下されば幸いです……! (2018年1月21日 19時) (レス) id: 32c38c1366 (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - きゃああああぁあ更新キタアアアア!!!と一人で狂喜乱舞してましたみずです。 (2018年1月21日 17時) (レス) id: 38f9525b82 (このIDを非表示/違反報告)
miku - コメ出来るのは少ないですが、気軽にタメで読んでください。 (2017年12月26日 11時) (レス) id: e73ab21f2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作者ホームページ:https://twitter.com/uranai_aoi/status/929368202894721025
作成日時:2016年1月20日 19時