毒舌度３６２％ ページ10
・
大量の資料を渡され、何をするのか問えば配布資料の整理だそうな。無理だと首を振ってもやれ。の一言しか返って来ない。腹立つ。
『……って言うか！ 私はこんな事をしに来たんじゃないんだよ！』
「僕の仕事を手伝う以外に何の用があると言うんだ。馬鹿も休み休み言え」
『違うよ！ 学秀に話したい事があったの！ 私今日限りで雑用やめていい!?』
「却下だ」
私の唐突な提案に表情を変えずにバッサリと切り捨てる学秀。
『この慣れた塩対応……！ 貴様！ 只者ではないな!?』
「お前なんかの幼馴染だ。恥を知れ」
『……なんか？ 素晴らしい奴だと褒め称えなさい！』
「無理だろ」
『ですよね』
「いいから座れ。そしてそれをクラス毎に分けろ」
『へいへー……いやだから！ 私の話も聞いて!?』
何時もの流れで言いくるめられそうになったのを慌てて戻せば、珍しいと言った風に学秀が片眉をあげる。挑発されているようにしか見えない私は一体。
「聞くだけ聞こう」
『あぁうん。あのさ、私棒倒しに参加するね』
「は……？」
今日のHRで皆を説得させて、E組からは許可を貰ってると付け加えれば、珍しく……本当に珍しく、学秀が不安そうに顔を曇らせた。怪我とか心配してくれてんのかな？ 何だ、優しいとこもあるな。っはは。普段素直じゃない分言いにくいんだろうなぁ。可愛い奴め。
「……馬鹿なのか？」
前言撤回。コイツは間違いなく私の頭……それも思考を心配してる。要するに馬鹿にしてる。
「相手は人数差もあれば体格差もある。お前が参加してどうするんだ」
『うん。まぁなんとかするよ。んで、参加の許可は？』
ほぼ結論がわかっている状態だが、私は一応と聞く。すると予想外に、学秀は重々しく首を振った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 330人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
忍びのたまごとアサシンと 【忍たま×暗殺教室】
転生したら100億の男の妹で、月も破壊されていた件について ９【暗殺教室】【名探...
せんせーが私に残したもの。
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵(プロフ) - runamomoyukoさん» わーい！！ありがとうございます！！ 返信遅くてごめんなさい！！！ 読み直して貰える様な作品になってて嬉しい限りです！！ (2019年6月5日 15時) (
レス) id: f205b8954e (このIDを非表示/違反報告)
runamomoyuko(プロフ) - めちゃくちゃ面白い!!暇があればいつも読み返してます！ (2019年6月1日 21時) (レス) id: 8880909aab (このIDを非表示/違反報告)
綾斗(プロフ) - 葵さん» マイペースでも大丈夫です！！頭の片隅に置かず、しっかり覚えておくつもりですww (2017年8月7日 23時) (レス) id: 2000cf866d (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 綾斗さん» 更新疎かでごめんなさい。バイト始まるまではもうちょっと頑張る予定です。楽しみだなんて照れくさいなぁ、ありがとうございます！更新はホントにマイペースなので頭の片隅にでもこの作品を置いて貰えれば幸いです。 (2017年8月7日 18時) (レス) id: dcc347a630 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - サヤさん» 椚ヶ丘のジャージウロ覚えだったけどね((不器用極めたって言うおまけ付きだから私に何か求めるのはやめた方が良いよ（切実） (2017年8月7日 18時) (レス) id: dcc347a630 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葵
| 作成日時：2015年12月30日 15時
