毒舌度354% ページ2
・
『…………何しに来た』
「こっちのセリフだわ」
入口に向かい人数を聞いた直後、相手から私の名前が発せられた。ふと顔をあげれば見慣れたクラスメイトの一人、クソ原氏事前原が。その後ろには私の愛する天使渚ちゃん(本人は男だと全否定するが最近は紛れもない女子ではないかと私は思う)、カエデちゃん等と……クラスメイトのごく一部がいらしゃった。
まぁ良いやと頭を切り替えようとするといやいや。と前原が私の行先を拒んだ。それに続き女子学級委員のメグも身を乗り出す。
「え、お前バイトしてたの?」
「A、バイトは原則校則違反よ?」
『いや、これバイトじゃない。お手伝い』
「お手伝い?」
『そ。人手不足なんだって。暇だし委員長のお願いだから来た。安心してよ。多分今日だけだしバイト代も断るつもりだから』
私が皆を席に案内し、そう説明すると納得したように頷く渚やカエデちゃん達。メグもそれならばと言った風に頷いた。
『んで、ご注文は?』
「お前が取るの?」
『委員長は常連さんの接客だからね』
普通バイトはメニューも覚えなきゃいけないらしいが、一応私も常連なのでそこそこメニューは覚えてる。因みに奥様方ともお友達だったりします。勿論委員長の話題ですが何か。
計5人の(気付かなかったが岡島もいた)注文を承って厨房に伝える。するとAちゃん。と今度は常連さんから指名された。なんかホストにでもなった気分だ。
『こんにちは〜。どうかなさいました?』
「珍しいわね〜。今日は悠馬ちゃんと同じ側なの?」
「Aちゃんもバイト始めたの?」
『いえ、只のお手伝いですけどね。お手やわらかにお願いします』
「謙遜しちゃって〜」
『――おい。磯貝は知ってたがAも常連さんと仲良いのかよ』
『――しかも何? あの無駄に愛想良い笑顔』
『――Aさんの演技力恐るべし……』
330人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵(プロフ) - runamomoyukoさん» わーい!!ありがとうございます!! 返信遅くてごめんなさい!!! 読み直して貰える様な作品になってて嬉しい限りです!! (2019年6月5日 15時) (レス) id: f205b8954e (このIDを非表示/違反報告)
runamomoyuko(プロフ) - めちゃくちゃ面白い!!暇があればいつも読み返してます! (2019年6月1日 21時) (レス) id: 8880909aab (このIDを非表示/違反報告)
綾斗(プロフ) - 葵さん» マイペースでも大丈夫です!!頭の片隅に置かず、しっかり覚えておくつもりですww (2017年8月7日 23時) (レス) id: 2000cf866d (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 綾斗さん» 更新疎かでごめんなさい。バイト始まるまではもうちょっと頑張る予定です。楽しみだなんて照れくさいなぁ、ありがとうございます!更新はホントにマイペースなので頭の片隅にでもこの作品を置いて貰えれば幸いです。 (2017年8月7日 18時) (レス) id: dcc347a630 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - サヤさん» 椚ヶ丘のジャージウロ覚えだったけどね((不器用極めたって言うおまけ付きだから私に何か求めるのはやめた方が良いよ(切実) (2017年8月7日 18時) (レス) id: dcc347a630 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葵 | 作成日時:2015年12月30日 15時