57話 インチキマジシャン ページ9
A side
マグマ｢ふん、まぁいい。これ以上お前の相手をしても意味ないからな｣
『テメーちょっとは頭使えたんだな』
マグマ｢ムハハハ。そのうちお前のことも倒してやる。首洗って待ってろよ、狂犬野郎｣
そう捨て台詞を吐き捨て
倒れたカーボを引きずりながら
マグマは帰って行った
『なんだアイツ』
……なんだアイツ
さっきのやり取りはなんだったのだろうと
ぼーっとその背中を見つめる
……やっぱり嫌いだアイツ
顔に1発くらい入れときゃ良かった
いややっぱ顔に3発腹に2発急所に一撃
ゲン｢やれやれ、喧嘩は終わったの？｣
そんなことを考えていたら
急な声に思わず後ろを振り返る
『お前、さっきの…』
そこに居たのはついさっき会ったばかりの余所者
なんでこんな所にと思ったが
そういえば来たけりゃ来いみたいなこと言ったな
と思い直す
というかそれよりも…
『アレは喧嘩じゃねェ！』
ゲン｢いやそこ？｣
若干苦笑いをする目の前の男
そこ以外何があるのか
俺には理解出来ない
ゲン｢そんな睨まないで、分かったから｣
『睨んでねェよシバくぞ』
ゲン｢いや怖っ？！｣
そんなビビるかよ普通
呆れの視線を送っていると
後ろから声が聞こえた
千空｢おいインチキマジシャン！とりあえず行くぞ！時間がねェ！｣
いんちきまじしゃん
千空の視線は目の前の男に向いている
『お前いんちきまじしゃん？っていうのか。変な名前だな』
ゲン｢いや違うよ？！変な所で勘違いしないで？！｣
じゃあなんだよ、とも思ったが
何やら急いでどこかに行くようだ
これ以上引き止める訳にも行かないし
そもそも
千空ちゃんもその呼び方やめて！
とほざいてるヤツの名前なんかどうでもいいため
俺は何も言わずくるりと踵を返す
そうして村の方へと1歩、足を踏み出した瞬間
『うぇっ？！』
引きずられた
……引きずられた
『は？！え、ちょっ、離せよ！』
腕を引いて目の前を走るのはさっきの、
『インチキマジシャン！』
ゲン｢いやだから違うよ？！違うからね？！｣
コイツヒョロガリのクセして
意外と力ありやがる
腕を掴む手には絶対に離さないという
確固たる意思が込められていた
そうしてされるがままに着いたのは
もちろんアイツらの元で
クロム｢え、なんでAが？！｣
コハク｢どういうつもりだペラペラ男！｣
どうしてここに、という視線が突き刺さる
俺もおんなじ気持ちだよクソ
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雨迷(プロフ) - この作品大好きです！これからも応援してます！ (2022年5月14日 12時) (
レス) id: 78a4c6a909 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 教えて頂きありがとうございます！そういう事だったんですね…早く読めるの楽しみにしています。 (2022年5月13日 20時) (レス) id: a78013dc1d (このIDを非表示/違反報告)
脅威のセラフ@wrwrdファン(プロフ) - 桜花さん» おそらく、下書きをしてそれを非公開として保存しているのだと思いますよ♪ (2022年5月13日 20時) (レス) id: 602d714d2e (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - [更新されました]ってなってて、物凄く読みたいのに見れないのってWi-Fiとかが悪いからなんですかね…。ホントいつもいつも「いつ更新されるかなー」ってとても楽しみにしているんですけど…なんか知っている事があったら教えて欲しいです。 (2022年5月13日 20時) (レス) id: a78013dc1d (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 狂犬君が一体過去に何をしたのかめめめめちゃんこ気になる〜！！ (2022年5月2日 1時) (レス) @page9 id: 9db3f9f6b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨宮夜空 x他1人 | 作成日時：2022年4月22日 19時
