55話 意味が不明 ページ7
A side
マグマ｢ルリの奴、かつての幼なじみがこんな男になってたなんて知ったら悲しむだろうなァ、ムハハハ｣
突然話の引き金にルリを持ち込んだコイツに
虫酸が走った
マグマ｢何も言い返せねェか？そうだよな、だってその通りなんだからなァ｣
目の前でニヤニヤとゲスな笑みを浮かべるコイツを
思い切り殴り飛ばしたい衝動に駆られる
でも、俺の拳は握られたままだった
マグマ｢可哀想な奴だ。あんなことがなけりゃあ、お前が狂犬になることもなかったし、村の奴らから嫌われることもなかった｣
何も知らないくせに
知ったように喋るコイツに吐き気を覚える
マグマ｢そうすりゃルリとも仲良くやれてたかもなァ｣
なんて事ないようにルリの名を呼ぶことにも
マグマ｢他の幼なじみにも嫌われることはないし｣
コハクやクロムのことをベラベラ喋ることにも
マグマ｢お前の親父も死なずに済んだ｣
心の奥底を土足で踏み荒らすような
マグマ｢全部、
『……っ、』
俺がずっと思っていたことを
平気で口にするお前が大嫌いだ
思わず奥歯を噛み締める
ギリギリと音が鳴るぐらい強く、強く噛んだ
そうでもしないと
目の前の男を殺してしまいそうだった
自分の足先を睨みつけていたから
ヤツの顔は見えないけど
きっと勝ち誇ったような笑みを
そのムカつく顔に携えているんだろう
そう思うと途端に心の奥がイライラしてきた
あーほんっとムカつく
マジで殴り飛ばしてぇ
それじゃなきゃコイツの急所をぶちのめしてやりてぇ
後ろから複数の視線が突き刺さる
それさえも煩わしい
……気持ち悪ぃなホント
『お前なんか勘違いしてんじゃねーの』
マグマ｢あ？｣
コレだけは言わせてもらう
熱い視線に誤解は招きたくない
『俺、別にルリのこと好きじゃねーから』
マグマ｢……は？｣
『は？』
数秒間の沈黙が続いた
マグマ｢……は？｣
『は？』
……なんだ、コイツ
マグマ｢何言ってんだお前｣
『言葉』
マグマ｢ぶん殴るぞ｣
『来いや』
なんだコイツ
突然馬鹿面晒して
俺は何も変なことは言ってない
ルリのことが好きじゃないのは事実だ
『あ、別に嫌いな訳じゃねーから。恋愛的に好きじゃないって意味だ』
マグマ｢は？｣
『は？』
……解せん
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雨迷(プロフ) - この作品大好きです！これからも応援してます！ (2022年5月14日 12時) (
レス) id: 78a4c6a909 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 教えて頂きありがとうございます！そういう事だったんですね…早く読めるの楽しみにしています。 (2022年5月13日 20時) (レス) id: a78013dc1d (このIDを非表示/違反報告)
脅威のセラフ@wrwrdファン(プロフ) - 桜花さん» おそらく、下書きをしてそれを非公開として保存しているのだと思いますよ♪ (2022年5月13日 20時) (レス) id: 602d714d2e (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - [更新されました]ってなってて、物凄く読みたいのに見れないのってWi-Fiとかが悪いからなんですかね…。ホントいつもいつも「いつ更新されるかなー」ってとても楽しみにしているんですけど…なんか知っている事があったら教えて欲しいです。 (2022年5月13日 20時) (レス) id: a78013dc1d (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 狂犬君が一体過去に何をしたのかめめめめちゃんこ気になる〜！！ (2022年5月2日 1時) (レス) @page9 id: 9db3f9f6b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨宮夜空 x他1人 | 作成日時：2022年4月22日 19時
