84話 同盟の対価 ページ36
千空 side
同盟を組んだ夜が明け……
クロム｢ヤベーー！！！｣
朝一番にクロムの叫び声が響いていた
クロム｢ゲンのやつが、消えやがった！｣
どうやらゲンが消えたことにより
司に生きていることがバレるのではと
危惧したようだ
確かにそう思うのも無理はない
だが、アイツが向こう側につくことは
100億パーセント有り得ない
今ならそう言いきれる
何故なら、
アイツの軽薄さを信じているから
どこに信頼を寄せているのか、
皮肉なものだ
千空｢俺らが電気作った時点でもうゲンのやつは決めてたんだ、どっちにつくか。
ただ＿＿＿＿＿＿｣
脳裏に浮かぶのは
やはり飄々とした笑みだった
千空｢軽薄男にも軽薄男なりの、カッコのつけ方っつうのがあんだよ｣
コハク｢……面倒だな、全く男は。いつの時代も｣
コハクのそんな呆れたような
それでいて安心したような
そんな声を聞きながら
俺は昨夜のことを思い返していた
＿＿＿
ゲン｢ねぇ、千空ちゃん…｣
千空｢あ？｣
ゲン｢＿＿＿この
千空｢＿＿＿あぁ、作れる。俺ならな｣
＿＿＿
コーラ1本という対価で結ばれた同盟
世界一ペラペラな男と自負していたアイツには
似合っているのかもしれない
コハク｢ハッ！司帝国VS科学王国初戦、あさぎりゲンゲット戦争は科学王国の勝利だな！｣
千空｢コーラ1本で結んだ世界一薄っぺらな同盟だ。ククク、しゃあねぇ。ゲンのやつが戻るまでに科学駆使して作っといてやるか！｣
つくづく薄っぺらなやつだと実感する
コーラ1本だなんて、
前の世界じゃ誰だって手に入った
そんなものに命を預けるなんて
馬鹿なもんだな
それを信じて作る俺も
大概人のことは言えないが
ふと、白い髪を思い出す
あの時、真正面から化学王国に誘った時、
"＿＿＿＿＿＿無理だ"
威圧的な目、偉そうな態度、揺るがない決意
薄っぺらいアイツとは対照的に
頑なに譲らない芯を持っているように見えた
アイツももっとすんなり来てくれりゃ楽なんだがな…
無駄だと分かってはいながらも
つい見えもしないソイツに悪態をついた
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雨迷(プロフ) - この作品大好きです！これからも応援してます！ (2022年5月14日 12時) (
レス) id: 78a4c6a909 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 教えて頂きありがとうございます！そういう事だったんですね…早く読めるの楽しみにしています。 (2022年5月13日 20時) (レス) id: a78013dc1d (このIDを非表示/違反報告)
脅威のセラフ@wrwrdファン(プロフ) - 桜花さん» おそらく、下書きをしてそれを非公開として保存しているのだと思いますよ♪ (2022年5月13日 20時) (レス) id: 602d714d2e (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - [更新されました]ってなってて、物凄く読みたいのに見れないのってWi-Fiとかが悪いからなんですかね…。ホントいつもいつも「いつ更新されるかなー」ってとても楽しみにしているんですけど…なんか知っている事があったら教えて欲しいです。 (2022年5月13日 20時) (レス) id: a78013dc1d (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 狂犬君が一体過去に何をしたのかめめめめちゃんこ気になる〜！！ (2022年5月2日 1時) (レス) @page9 id: 9db3f9f6b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨宮夜空 x他1人 | 作成日時：2022年4月22日 19時
