九羽。 ページ10
ヘクターは早く決めろ、と急かした。
しかし、なんだ。
アステカの金貨の呪いを知っているAはなんと言えば良いか。
ジャックは船から降ろさなくては。
しかし、私はいつ降りる？
なんなら調子に乗った奴らを苦しめたいものだ。
そこで一つの案が頭に浮かぶ。
『………ジャック、ごめん。アンタに恨みはないけど…降りて』
「んなっ……おいおい、どうしちまったんだよA？」
『誰かジャックの手を縛って。銃を一丁用意してくれる？弾は一発、こめといて。』
それだけ言うとさっさとビルの手を引き、自室へ戻った。
さっきの案、ビルがいないと実行出来やしない。
「どうした…お前がジャックを降ろすとは」
『ヘクターが狙ってるのはアステカの金貨』
「らしいな」
『アステカの金貨の呪い、知ってる？』
私がそう聞くとビルは知らない、と答えた。
私はアステカの金貨の呪いについて、小声でビルに教えた。
『昔、スペインの征服者コルテスにアステカの民が石櫃に882枚の金貨を入れ、それを送ったの。残虐な行為をやめるように、ってね。でもコルテスは欲深く、考えを改めなかった。怒ったアステカの神々は怒り、金貨に呪いをかけた。石櫃から金貨一枚でも盗んだものは永久永劫この世を彷徨い続けるの。』
「つまり…不死身ってことか？」
『まぁそんなとこ。それに…風を感じることも、喉の渇きを潤すこともできない』
なるほどな、とビルは頷く。
「それで、なんでそれを俺に話す？」
ビルがそう問うと、Aが再び口を開いた。
『アンタにはこの船を降りてもらいたいの…ビル』
ラッキーアイテム
ギブスの酒瓶
ラッキー人物
ジェームズ・ノリントン
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猫缶。 - わがはいはもちろんヘクター落ち希望する！だが、ジャック落ちになってしまったら番外編として書いてくれんかのぉ…… (2018年3月7日 0時) (
レス) id: a1e031bcf5 (このIDを非表示/違反報告)
肉食獣 - ジャック落ち多いですね。ヘクター落ち希望します。あと最後の海賊めっちゃ泣きました！俺の宝と言われてたみたいですよね！ (2017年7月9日 17時) (レス) id: b6b8d83403 (このIDを非表示/違反報告)
うの - ジャック落ちお願いしますー (2017年7月9日 9時) (レス) id: 5a3801aec0 (このIDを非表示/違反報告)
アンジェリカ - この小説もジャックオチなのかな…バルボッサオチも見たいんだが… (2017年7月7日 16時) (レス) id: 2d45dbfdaf (このIDを非表示/違反報告)
Hannah - ジャック落ち希望です…！ (2017年7月7日 0時) (レス) id: 58bcbd62e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唖愛 | 作成日時：2015年9月14日 18時
