三十八羽。 ページ40
「砲台を用意してメインブレスを引け！」
ブラックパール号の船長はそう叫んだ後、近くの男に付け足すようにこう言った。
「それとオールも出せ」
ヘクターの指示を聞いた船員どもはそれぞれの仕事をこなしていく。
ブラックパール号に海賊旗が掲げられた。
ふと、パール号が意表を突かれた。
インターセプター号が旋回したのだ。
すかさずヘクターは口を開く。
「敵が旋回！取り舵一杯！オールを納めろ！」
『うわ、やるなぁ。エリザベス』
お互い船が並行すると双方の船員は雄叫びをあげた。
ヘクターは剣を抜く。
「打てええええ！」
「打て！！」
「発射！！！」
その声を合図に戦闘が開始した。
パール号は大砲をうち、インターセプター号は銀食器やらなんやらを打ち込んだ。
「降参するならさっさとしろこのゴキブリ共！！各自爪アンカーを持て！乗り込むぞ！」
その声が聞こえた次の瞬間。
ピンテルとラゲッティが放った球が敵船のマストを破壊、バキバキ、と嫌な音を立てパール号の方へと倒れてくる。
乗組員が恐れなして後方に逃げる中、ヘクターはビクともせず前に歩みだした。
Aの手を引き、彼女を守るよう後ろに立たせるとマストは彼らを避けるように横になる。
ひと段落ついたと思いきやヘクターは再び命令を出した。
「ピストルと剣を持て！お前らは2人で弾薬庫へ行ってこい。残りは全員俺にメダルを持ってこい！！」
『よし、私も行ってくる！決死のダイブっと…』
1人でブツブツ呟きながら爪アンカーを向こうの船にかける。
乗組員が皆インターセプター号へ乗り移る。
それに乗じて牢から逃げ出したジャックもインターセプター号へ乗り移ろうとしているようだった。
『あ、ジャック』
「ん？ああ、A！ちょうどよかった」
ジャックはAのかけた爪アンカーをしっかりと持つと彼女をしっかりと抱き、2人でゆらりと宙へ舞った。
『うわ、ちょっと、2人はまずいって』
「大丈夫だろ…うおおおおっ」
インターセプター号にいた1人を海に突き落とし、再びパール号側に戻ってきてしまった。
『何やってんのよ！？』
勢いがありインターセプター号に戻ってくると、無事着地する。
「短いフライトをどうも」
『危険でスリル満点のね』
そんなジョークをかまし2人で笑っていると、すぐ近くにギブスが見えた。
ラッキーアイテム
ギブスの酒瓶
ラッキー人物
ジェームズ・ノリントン
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猫缶。 - わがはいはもちろんヘクター落ち希望する！だが、ジャック落ちになってしまったら番外編として書いてくれんかのぉ…… (2018年3月7日 0時) (
レス) id: a1e031bcf5 (このIDを非表示/違反報告)
肉食獣 - ジャック落ち多いですね。ヘクター落ち希望します。あと最後の海賊めっちゃ泣きました！俺の宝と言われてたみたいですよね！ (2017年7月9日 17時) (レス) id: b6b8d83403 (このIDを非表示/違反報告)
うの - ジャック落ちお願いしますー (2017年7月9日 9時) (レス) id: 5a3801aec0 (このIDを非表示/違反報告)
アンジェリカ - この小説もジャックオチなのかな…バルボッサオチも見たいんだが… (2017年7月7日 16時) (レス) id: 2d45dbfdaf (このIDを非表示/違反報告)
Hannah - ジャック落ち希望です…！ (2017年7月7日 0時) (レス) id: 58bcbd62e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唖愛 | 作成日時：2015年9月14日 18時
