二十九羽。 ページ31
日が水平線の向こうに隠れ、月が高く登る頃。私とエリザベスは私の部屋に篭った。
いつ逃げ出そうか、とか。または昔話だとか。
けれど途中でピンテルとラゲッティが部屋に何かを持って入ってきた。
「船長が食事にお呼びだ。これを着てこいってさ」
ピンテルが持っていたのは何やら布のようなもので。
その布がドレスだと言うのはすぐにわかった。
「船長にこう伝えて。その要請を受諾するのは意に反するって」
エリザベスがそう言うとピンテルとラゲッティは目を合わせ、ニヤリ、と笑った。
「そう言うだろうって言ってた。嫌がったらこうしろって命令だ」
"俺たちと食事させろ。素っ裸でな"
二人は下品な笑いを零した。
エリザベスがドレスを引ったくるとラゲッティが口を開く。
「Aも呼ばれてた。昔、船長が送ったあのドレスを着てこいって」
私は特に嫌でもなかったし、断る理由もなかったのでわかった、と返事を返した。
二人が出て行った後私はクローゼットを開け数あるドレスの中から１つを引っ張り出す。
ネイビーを基調とし、白の装飾が施された大人らしさの溢れるドレスだった。
二人で着替え、部屋を出るとピンテルとラゲッティがすぐそこで待っていた。
どうやらヘクターの元まで連れて行ってくれるらしい。
「ヘクターは何の用なわけ？私は必要ないと思うのだけど」
「さぁ？船長、俺たちにはただ連れてこいとしか」
ヘクターのいる部屋に着くとせいぜい頑張れよ、とだけ言って何処かに去って行った。
部屋には椅子が３つほど用意されており、私たちが座ると次々と料理が出された。
随分と豪華だこと、なんて考えているうちに全ての料理が運び込まれる。
エリザベスが上品に食べ始めたがヘクターに「礼儀など気にする奴などいない」と言われ豪快に食べ始めた。
私はと言えばお腹は空いてなかったしエリザベスとヘクターの様子をじっと、見守るだけ。
ラッキーアイテム
ギブスの酒瓶
ラッキー人物
ジェームズ・ノリントン
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猫缶。 - わがはいはもちろんヘクター落ち希望する！だが、ジャック落ちになってしまったら番外編として書いてくれんかのぉ…… (2018年3月7日 0時) (
レス) id: a1e031bcf5 (このIDを非表示/違反報告)
肉食獣 - ジャック落ち多いですね。ヘクター落ち希望します。あと最後の海賊めっちゃ泣きました！俺の宝と言われてたみたいですよね！ (2017年7月9日 17時) (レス) id: b6b8d83403 (このIDを非表示/違反報告)
うの - ジャック落ちお願いしますー (2017年7月9日 9時) (レス) id: 5a3801aec0 (このIDを非表示/違反報告)
アンジェリカ - この小説もジャックオチなのかな…バルボッサオチも見たいんだが… (2017年7月7日 16時) (レス) id: 2d45dbfdaf (このIDを非表示/違反報告)
Hannah - ジャック落ち希望です…！ (2017年7月7日 0時) (レス) id: 58bcbd62e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唖愛 | 作成日時：2015年9月14日 18時
