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日の光 ページ11

炭「………ん」

目を開けると見慣れた天井では無かった。

炭「あれ………あ、そうか……俺はAの家に泊まったんだった」

炭治郎は大きな欠伸をすると、布団を畳み、枕元に置いていた隊服に着替えた。

炭「スンスン……いい匂いだなぁ」

Aが料理をしているのだろう。

炭治郎は障子を開けると、台所へと向かった。

炭「おはようA」

『あ、おは、よう!』

案の定、台所ではAが朝飯を作っていた。

『もうすぐ、ごはん、できる!
ちょっと、まってて!』

炭「ああ、ありがとう!」

外を見れば、朝日が登っており、吹雪は収まっていた。

炭(あれ…吹雪山は一年中吹雪いているはずじゃ……)

そんな事を考えていると、Aに呼ばれた。

どうやら朝飯の用意が出来たようだ。

炭「頂きます!」

『めし、あがれ!』

味噌汁に白米、たくあんや胡瓜の糠漬け。

どれもうまかった。

炭「ご馳走様でした!」

朝は余り食べられる方では無いが、不思議とAが作る料理は食欲が湧く。

それに、体力の回復がいつもよりも良い気がする。

任務を終えた後の体力の回復は遅く、次の日は立つ事すらままならない時もある。

炭「……不思議だなぁ」

『なに、が…?』

炭「あぁ…いや、何でもないぞ!」

『そう?』

炭「ああ!」

炭治郎とAは暫く他愛も無い話をしていた。

『よいっしょ』

Aは立ち上がると、近くにあった手拭いを頭に巻き始めた。

炭「何処かに行くのか?」

『うん、まきを、わりに、いく。』

炭「薪?」

Aは外に出ると、戸の前に立て掛けられていた斧を持ち出した。

その時、俺はある事に気付いた。

炭「っ…!!A!!日の光が!!」

止めようとしたが、Aはそのまま外に出ていってしまった。

しかし、Aは平然と薪を運んでいる。

炭「……太陽を………克服してるのか……?」

唖然としている炭治郎をAは不思議そうに見ていた。

炭「………良かった」

Aが死んでしまうかと思った……

安堵した炭治郎は、Aの傍に駆け寄った。

炭「何か手伝う事は無いか?」

『うんと……じゃあ、まきを、はこんできてほしい。』

炭「分かった!」

俺はAから教えて貰った薪小屋へと向かった。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 恋愛 , 竈門炭治郎   
作品ジャンル:恋愛
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豆大福 - はじめまして!そのようなお言葉を頂けて嬉しいです!体調管理も整えた上で更新します。貴方様もご自愛ください。 (2021年9月17日 23時) (レス) id: dfee756c2e (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!このお話凄く大好きです!!炭治郎くんめっちゃ大好きです!!お話続き楽しみにしてます!!コロナで大変ですが、お体には気を付けてくださいね!! (2021年9月13日 23時) (レス) id: d237d559b7 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア☆姉貴 - 豆大福さん» 太陽は克服しているため、日中でも外出は出来る。屋敷には藤、薔薇、コスモスの花が植えられている。 (2021年6月2日 18時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア☆姉貴 - 豆大福さん» 青葉の口ぐせは「教えてもらうんじゃない!!!!見て盗め!!!!」 (2021年6月2日 16時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア☆姉貴 - 豆大福さん» そして、漆ノ型の雪の癒しは自分の怪我と味方複数の怪我を癒すため、かなりの体力を消費する。 (2021年6月2日 14時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:豆大福 | 作成日時:2020年8月20日 0時

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