【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!Side Story-３-

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「まぁそんな訳で、今度は少女漫画風で行こうかな！」


　そんないい笑顔で宣言されても。
　私やるなら陽菜乃ちゃんとかカエデに壁ドンしたいな。なんて考えながら、カルマに見られぬように自分の番号を確認する。一番だった。

　なんだろう。なんか一番って嫌な予感がする。当たりやすそうなんだけど？


「っよし！ じゃあ一番が十番に壁ドンからの嘘コクで！」

「誰十番？」

「「「えっ……」」」


　自分が呼ばれるのは何となく予想付いてた。優月ちゃんに番号を呼ばれた瞬間すっと立ち上がり、皆の顔を見る。


「私、カエデとか陽菜乃ちゃんとか、渚とか可愛い子がいいなぁ」

「……なんか、ごめんな？」

「…………えっ？」


　目を輝かせカエデ達に訴えていると、何とも言えぬ人物がとても申し訳なさそうに手を挙げた。誰あろう我らがイケメン委員長だ。当然ながら私の反応が一瞬遅れる。

　私の言葉を引きずってか、委員長は困った様に笑ってる。それに対して私の表情も笑顔から真顔に早変わり。


「運命感じた。挙式は何処がいい？」

「A!?」

「私悠馬くんの為ならなんだってするわ！！」

「え、ちょ、落ち着け!?」

「ねぇ、ちょっとそこの馬鹿」

「何？」


　カーディガンの袖口をつんつんとカルマが引っ張った。じとっと見下ろし威嚇すると、盛大な溜め息が。


「その身長差でなんでAが壁ドンなんて出来ると思うの？ 馬鹿？」

「気合いがあればいけるって！ 私なら悠馬君をお姫様抱っこ出来る!!」

「なんでそう思った？ 無理だよ。Aは俺にされる側でしょ」

「は？ なんでお前限定なんだよカスが」

「かっわいくないなぁ！」

「えへっ！」
　
「純粋に殺意が湧いた」

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