【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!Side Story-４-

コラボ作品1 (×隣の席の赤髪さん。) ページ23

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　いい買い物したなぁ。と一人で浮き足立ったまま帰途に着く。

　特に理由は無かったのだが、急に買い物がしたくなったからふらりと駅前まで来たのだ。

　何処に行くなんて決めてなかったが、取り敢えずとゲーセンでぬいぐるみやらキーホルダーやらを取って、その流れで電気屋に足を運んだ結果面白そうなゲームを発掘してきた。後でカルマとやろうとLINEも送ったとこだ。

　帰って開けてみるべきか、それともカルマと一緒にやるまで待とうか。楽しい想像を膨らませていると、ヤケに人の流れが気になった。

　チラッと影を見る者、真顔で素通りする者、立ち止まるがすぐに立ち去る者――。


「……？」


　何だろう？ 釣られて私も立ち止まる。路地裏。あぁ言うとこはあまり通るなとカルマに言われてる。何故なら無駄に絡まれるからだ。たまにね、喧嘩したくなってふらりと立ち寄ったりするけど用が無ければ行かないようにはしてる。

　後で怒られたくないし。

　だから、また強面のおにーさん達が騒いでるだけなら立ち去ろうと思ったけど、


「――どうしても、早く行かなければならないんです」


　女の人の声が聞こえた。反射的に身を乗り出しその姿を確認する。さらりと揺れる金色の髪。え、絶対美人じゃんか。と安易に釣られた私は足音を殺しそっと近付く。


「じゃあさ、せめてどこの大学の学部か教えてくれない？ あ、高校生？」


　しつこそうなおにーさん達に絡まれてるのは美人なお姉さん。うっっわ、好き！ 待って私がナンパする！！ と思わず横入りした。

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