【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part17

毒舌度６４７％ ページ30

「うん……？」


　イマイチ頭の処理が追い付かずカルマの腕の中で首を傾げた。

　腕が解かれて、カルマの真剣な眼差しに刺される。





「……え、っと……私も、好きだよ？」

「当たり前」

「んん？」

「は？」


　私達の中で何かが噛み合ってない。

　いやだって、このタイミングで嫌いとか言われたら私ホントに立ち直れなくなりますけど？？？





「……あのさ、ずっと隣にいるのは難しくない？」

「…………は？」


　至極真面目に返したつもりだったが、カルマは予想外だったのか。鳩が豆鉄砲喰らったような、間抜けな顔してる。


「え、いや……これから先、そもそも高校ですらクラス一緒になるかわかんないし、お互いの進路的にも、」

「いやそういうの要らないから。こっちは真面目に言ってんだけど」


　ふざけた事抜かすなと叱責されるが、生憎私も本気だ。彼こそ何言ってんだ。


「馬鹿みたいな事で誤魔化さないで」

「えぇ……じゃあどういう……」


　私の純粋な疑問はカルマに油を注いだらしく、ハァ！？ と驚愕された。





「ッ、だから……！」

「……うん」

「……あぁ、もう！ どうしてここまで鈍いんだよ！！」

「ご、ごめんなさい……」





「…………俺は、今回の件で本当に辛かった。隣にAがいない現実が耐えられそうになかった」

「依存してんね」

「これから先も、きっとそう。Aの事好きだから、誰かに取られるなんて冗談じゃない。いなくなるなんて以ての外」

「反省してますごめんなさい」









・









「――いつか、俺と結婚しよ」

「……は？」

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