【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!part17

毒舌度６３６％ ページ19

「……イリーナ先生、参加しなくて良いんですか？ 賞金獲得のチャンスなのに」


　元々イリーナ先生は先生を殺す為に送り込まれた殺し屋らしい。そんな先生が暗殺に参加しない。殺し屋としてはかなり勿体無い話だろう。


「…………私はもう、充分貰った。ガキ共からも、アンタからも……沢山の絆と経験を。
　この暗殺は……アンタとガキ共の絆だわ」


　イリーナ先生は、そう言い、幸福を祈るようにその場に正座。それを見届け、今度は烏間先生に顔を向ける殺せんせー。





「……そして烏間先生。貴方こそが、生徒をこんなに成長させてくれた。これからも……彼らの相談に乗って上げて下さい」

「……あぁ。お前には散々苦労させられたが……この一年は一生忘れる事はない。……さよならだ、殺せんせー」


　烏間先生は、最後の最後にと殺せんせーの事を“殺せんせー”と呼んだ。

　再び満足そうに笑った殺せんせーの視線は、また私達のところに戻ってくる。





「……お待たせしました。では皆さん、出欠を取ります」


　私達は再び殺せんせーの触手に力を込めた。









「……ま、まさか早退した人居ませんよね？ このタイミングで返事なかったら先生自 殺しますからね」

「「「早よ呼べ!!!」」」

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