毒舌度６３３％ ページ16
・
瀕死の殺せんせーを見て、涙が溢れてくる。拭っても拭っても止まることを知らない涙は、ポツポツと、地面に跡をつけていく。
私は殺せんせーの元に行く。
「っ……わた、しの所為……だよね？ 私が……アイツの言葉に惑わされたから……私が、馬鹿な事したから……ッ！ 私の為に、力使って……」
「Aさん……」
「……ごめんなさい、ごめんなさいッ……！ 最後まで、皆の事傷付けて……殺せんせーの足引っ張って……！！」
殺せんせーの触手を握ると、話を聞きなさい！ と叱咤される。
「……貴方の所為ではありません。誰の所為でもないのです。思い詰めないで下さい。……こう言う運命だったのです」
「でも……私が、あそこで動かなかったら……！」
殺せんせーは、もっと体力温存できてたよね。と言う私の言葉を遮る様に、殺せんせーは触手で私の頬を撫でる。
「違います。Aさんのお陰で、先生は先生として二代目を……。大丈夫。誰も貴方を責めたりしませんから」
「あッ……うぁ……ッ」
最早掛ける言葉が見つからず、言葉になってない嗚咽を発するだけになってしまう。
ボロボロと涙を零すと、委員長にA。と呼ばれる。
「……辛いだろうが、決めなきゃならない」
「ッ……うん……ごめ、んなさい……！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 526人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桃(プロフ) - 私と性格が似てて、しかも私も彼氏と似たような会話をしてるから謎の親近感があってめっちゃ面白かったです！カルマ君なりの愛情表現なんだろうなって思ってたけど… それでもやっぱり… もう少し夢主ちゃんに優しくしてあげて…! (2020年4月11日 1時) (
レス) id: 6db7c5dbac (このIDを非表示/違反報告)
ごま塩 - 5回くらい見返してますw 暗殺教室本当好き これからもずっと読み続けます (2019年9月20日 18時) (レス) id: 64212fd34b (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - そういやこのまえのひたなちゃんになってたよ (2019年8月6日 12時) (レス) id: ed1bcccac4 (このIDを非表示/違反報告)
飴玉星空☆(プロフ) - 葵さん» いえいえＧＷはすっごい暇だったので。暗殺教室がまた再熱してきましたしw更新待ってます！ (2019年5月8日 0時) (レス) id: 95ac83b835 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 飴玉星空☆さん» き、貴重なＧＷを費やさせてしまった……！ お付き合いありがとうございますー！！ 暗殺教室自体に思い入れある作品ですから、どうしても完結させたくて(照) まだ高校編とか番外編とかは更新してますので良かったら……！ (2019年5月6日 18時) (レス) id: df60a0bf96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葵
| 作者ホームページ：https://twitter.com/uranai_aoi/status/1087256584701370370?s=19...
作成日時：2016年9月6日 20時
