毒舌度５７６％ ページ29
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中村から教えてもらった空き教室まで来て、一回だけ深呼吸。ドアに手を掛けガタガタと扉を開くと、窓際の壁に寄っかかり、イヤフォンを耳に付けてるAが目に入って来た。
腕を組み、窓の外をボーっと見てる為、俺が来た事には気付いてない。
意味は無いが足音を殺して近付きパッとAの目元を片手で覆った。
「っ！？」
「だーれだ」
「ヘンタイ」
もう、と抓られ渋々と手を離すと赤いどんぐり眼が見えた。イヤフォンを外してから睨まれるが特に言うこともなくへらっと笑う。
「何で俺だって分かったの？」
「気配」
「じゃあこんなとこで一人で何してたの？」
「は……？」
……今明らかに動揺した。お前を待ってたんだよなんて毒吐きながら荷物をまとめる。一緒に帰る気だったんじゃん。まぁそれは俺もなんだけど。
「帰ろ？」
「うん」
既にまとめた軽いカバンを持ち直すとまたAが少し顔を顰めた。
……その反応したいのは、こっちなんだけど。
夕暮れに染まる坂道を並んで降りていく。
それなりの雰囲気の中、Aはいつも通り。見事に何も起きない。
……正直なとこ、何かあると思うじゃん？ 中村にもあんな事言われてさ、期待するなって方が無理だと思うけど……多分これは何も起きないやつ。
浮かれてた自分が馬鹿みたいだ。
電車に乗っても、駅に着いても何も無く、気付いたら分かれ道。
時間帯はそうでもないが、冬だと暗くなるのが早い。
そんな言い訳も付けてAに送ってくよと声掛ける。
「……え？」
「ん？ だから、送ってくよって」
「あ……えっと、」
珍しくAが口篭った。俯く桜色の頭に手を置くと、何時もなら振り払われるとこ、反対の手を掴まれた。
「……あの……！」
「ん？」
「…………もー少し、一緒にいれ、ませんかなって……思ったり……」
伏せてて見えないが掴んだ指先が冷たく震えてる。
駄目？ と不安そうに見上げられて断る事なんて出来る筈なかった。
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浅野月愛 - 磯貝とか前原とかって言う夢主ちゃんのことどう思ってるんですか？決まってたりしたら教えて下さい！ (2019年1月28日 17時) (
レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 浅野月愛さん» 返信遅くなってすみません^^; ありがとうございます！ やっと書けたって感じします！実らない片思い(え、)が楽しいです。まだまだ先ですが、高校編でもこんな雰囲気のを出してあげれたらいいなぁと思ってます！ (2019年1月27日 23時) (レス) id: eeb8e01c6f (このIDを非表示/違反報告)
浅野月愛 - あ、浅野くんがーーー ヤバイ、めっちゃ嬉しいです！これぞまさに私の求めていたもの！！！ (2019年1月24日 17時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - サヤさん» あ、ごめん。誤字ったんだ。直しておくよ!教えてくれて&リクエストありがと!! (2016年8月11日 20時) (レス) id: 619456b04f (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 天使かよ！可愛いな。おい！！じゃなくて番外編4の天s夢主ちゃんの言葉『どれは駄目。』じゃなくて『それは駄目。』じゃないかな？あとこれリクエストしたやつだよね？あおちゃんありがとう。 (2016年8月11日 19時) (レス) id: fd9cf3b3b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵
| 作者ホームページ：https://twitter.com/uranai_aoi/status/1087256584701370370?s=19...
作成日時：2016年5月21日 1時
