有毒度９３％ ページ8
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「戻ってきた」
『……何やら神妙な面持ちですね。あ、先程の対戦無事アップロード完了しました！』
「流石律」
わざわざ三人で話して解決したのだろうか。少なくとも、カルマと学秀はとてもそんな顔には見えないけど。
「おいおいA〜〜」
「えっ、何キショいな」
対して一番楽しそうな前原はニヤニヤと私と肩を組む。なんだコイツ馴れ馴れしいな。
「なーに面白い事隠してんだよ！ 今後なんかあったらすぐ言えよな！」
「喧嘩の事ならすぐ言ったじゃん」
「はーー分かってねぇな！」
「コイツのテンションめちゃくちゃウザいんだけどぶっ飛ばしていいかな」
「いいよ」
カルマから間髪入れず許可を得たので容赦なく鳩尾ぶん殴った。一生そこで悶絶してろ。
「で？ 帰っていいの？」
「ん、帰ろ。腹減った」
「学秀は？ て言うか今更だけど怪我とかしてないよね？」
「問題ない」
確かに一見大きな傷は見当たらない。カルマが手加減したとは思えないから、普通に学秀が超人なんだろう。なんだコイツら気持ち悪い。
「まぁ二人とも何とも無いなら良かったよ」
「多分……俺が、一番重傷です……」
すっこんでろ馬鹿前原。
前原を置いて学秀にも帰ろうと声をかけると、途端に不機嫌な顔するカルマ。
「浅野クン誘う理由なくね？」
「方向一緒じゃん。クラスメイトなんだし仲良くしなよ」
学秀と私の家はかなり近い。と言うか同じ町内だ。寧ろカルマの方がちょっと遠めな気はする。まぁ徒歩圏内だけど。
「赤羽がどうしたいかは知らないが、帰るぞA。僕らのせいで遅くなったんだ。送ってやる」
「言い方がムカつくけどありがとよ」
「……俺の想像より浅野ガチじゃん。カルマ大丈夫か？」
「……喧嘩売られてると思ってた。次からマジで牽制する」
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作者名：葵
| 作者ホームページ：https://twpf.jp/uranai_aoi
作成日時：2024年1月20日 13時
