[ヒロアカ]モブ腐女子(自称)の受難 (ページ2)

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プロローグページ2

＿＿＿＿ふと、目が覚める。

なんだかとても悲しいような、楽しいような、それでいてとても長い夢を見ていたような気がした。忘れてはならない。しかし覚えていてもいけないような不思議な感覚。私はその夢の内容を忘れてしまっていた。

眠りの浅い種族人間である私がよくもこんなに寝たものだ、と時計を見ると、とっくにいつも出発している時刻の10分前。

｢……やばっ！！｣
大急ぎで支度をし、家を出る。今日は気を引き締めていかなければいけない。遅刻なんてしている場合じゃないのだ。
_____今日は私の大好きな”推し”の誕生日なのだから。

｢ま…間に合ったぁ……｣
乱れた息を整えながら、思わず呟いてしまった。朝のホームルームは過ぎてしまったものの、始業5分前には着くことが出来た。間に合ってないって？学生の本分は勉強。授業を受けていればそれでいいのです。(自論)

｢おー！今日はギリギリセーフ？1時間目前に着くなんて凄いじゃん！やっぱり今日はあれだから？｣
机につくなり、大親友であり盟友のさちが話しかけてくる。心做しか彼女も浮き足立っているようで、同じ感覚を共有しているような気持ちになり、嬉しくなった。
｢そう！今日は遅刻するわけにはいかないからね！なんたって今日は……！｣

｢｢轟くんの誕生日！！｣｣