She's a slave【数原龍友】

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休憩を終えて、龍友さんのお部屋へ

って言っても今日は公務があるので

本人は不在

昨日あんなことがあって...気まずかったから
ちょっと、ホッとしている

なのに...
ちょっと寂しいなって思ったりもする...

どっちなんだよってね

自分でもわかってるんだけど...


やっぱり...私は...龍友さんのこと...

南さんの言葉を思い出した

『好きなら...それでいい...か...』


それを素直に認めたい自分もいれば、認めたくない自分もいる...

やたら恋に臆病になってしまった...


南さんは

「うーん...長年生きてきた勘だけど...龍友お坊ちゃまもAちゃんのこと好きだと思うのよね！間違いないわ。」

なんて言っていたけど...

『ないない...』

龍友さんは私のことは、ただ可哀想だからとか哀れんで、優しくしてくれてるだけだと思う...

わ、わかんないけど！

龍友さんは...優しいから
私みたいなやつでも放っておけなかっただけで...

きっと好きとかじゃないんだ...

って思ってても...実は少し期待してしまっている自分もいて

...いや！違う！期待なんかしちゃいけない！

それが少し嫌になる

図々しいにも程がある...


...だって自信ないんだもん...

それはきっと、私に借金を押し付けて、捨てた彼のことを引きずっているからかもしれない。

いや、もう好きとかそんな気持ちは1ミリも残ってないんだけど

そういうこともあって

裏切られるんじゃないかって思うと怖くなる

きっと、また...



あぁ...また考えすぎてしまった...。

余計なことばっか考えてしまって、仕事をしていなかったなぁ...

いけないな！

『さて、作業開始しますか...』

どこからしようかな...

机の上からするか...

『よいしょ...』

机の上の山積みになっていた本を持ち上げて

棚に運ぼうとした時

ﾊﾟﾗｯ

『あ...なんか落ちちゃった...』

何かが落ちてしまったので、本を机に戻して拾った

『なんだろうこれ...。』

写真みたいなもので、表を見た瞬間...



『っ...！』

私は思わず、また落としてしまった...




そこには





龍友さんと、綺麗な女性が映っていたから...。

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