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タクシーに揺られながら考えていた。
思えば私何も考えずに飛び出してきてしまったなあ
衝動で行動する癖は昔から変わらない。
携帯は鳴り止まないし...
もうさっきから、龍友さんからの着信が何件か来ているけど...何回目なのか分からない。
龍友さん...怒ってるかな?
そりゃあそうだよね...。
メイドの分際で...いきなり出ていきますだなんて
ふざけてる...
しかも、借金肩代わりしてあげたのに
そんな奴が逃げたら...そりゃあ...
でも...ダメなんですよ...龍友さん
これが恋ということにに気づいてしまったから...
あなたが欲しくなってしまったから...
どんどん欲張りになってしまう自分が怖いんです。
なんて思っていたら
運「お客さん...浮かない顔してどうしたんですか?」
とタクシーの運転手さんに話しかけられた。
『ちょっと色々ありまして...』
と言うと
運「こんなジジイで良ければお話お聞きしますよ...。話せば少しは楽になるかも...。」
そういった運転手さんが優しくて、少し涙目になりながら
『諸事情色々あって...あのお屋敷のメイドとして雇われたんです。そこのご子息のご厚意で。』
私はそう話し出して
運転手さんは黙って聞いている...
『でも...私はメイドである分際で、その方を好きになってしまって...。でも...その方には彼女さんがいて...。とても綺麗な...。』
そう言った途端、涙がポロポロとでてきた。
運「それはお辛かったですね...。」
『一番、悔しいっていうか...恥ずかしいって思っちゃうのが...私も少し期待してしまってたんです...もしかしたら...なんて...バカですよね...。』
言う度、苦しい...涙が止まらない...
運「私がいないと思って...思う存分泣きなさい...。」
そういった運転手さんが優しくて...。
『うっ...』
また涙が出てしまった.
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みゆ(プロフ) - そうなんですね!すっごく素敵です!!!更新頑張ってくださいっ! (2016年10月24日 21時) (レス) id: fb10959e04 (このIDを非表示/違反報告)
りょーた丸(プロフ) - みゆさん» ちょっと変態で、でもしっかりしてる龍友くんをイメージして書きました。いつもの龍友くんを意識したので、そう言っていただけると嬉しいです! (2016年10月24日 6時) (レス) id: 15c1d920a6 (このIDを非表示/違反報告)
りょーた丸(プロフ) - カエデマンさん» 返信遅れてました!申し訳ありません!頑張ります!これからも応援よろしくです! (2016年10月24日 6時) (レス) id: 15c1d920a6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 龍友くんかっこよすぎます、 (2016年10月24日 3時) (レス) id: fb10959e04 (このIDを非表示/違反報告)
カエデマン - 小説良かったです。頑張ってください (2016年9月12日 17時) (レス) id: 469e32b0ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りょーた丸 | 作成日時:2016年8月26日 0時