スカウト ページ8
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「雇う雇わないじゃなくて、どう管理するかでしょ？仮にも人質なんすから」
「そう。だからアシスタントになってもらうんだよ」
「…全然意味わかんないんすけど」
黒い帽子を被り、PCを扱うタイプにしてはやけに体格のいい男がバンチャンの言うことを理解できないと言う。
右に同じく、私も意味がわからない。どうしてわたしがこの人たちのアシスタントなんか。
「名前はAさん、だよね」
「なんで知って…」
「ターゲットのことは調べ尽くすんだ。もちろんその家族のこともね」
…よく考えれば身辺調査なんてこの人達相手なら全くおかしな話じゃない。
ごめんねプライバシーなのに、と眉を下げているが心のうちでは全くそんなこと思っていなさそうだ。
「建築学科に通っているよね？しかも女の子にしては珍しく設計の方」
「…それが何か関係あるんですか？」
「実は大アリなんだよね、」
これ見てくれるかな、と机の上に広げられたのはとある建物の設計図と施工図だった。
「この部分、なんだか変だと思わない？」
バンチャンが指さしたのは、2階の応接間と寝室の間のスペースだった。
…なんだこれ。一見設計図と施工図として可笑しな点は無い。ただ、どこか不自然なのだ。直感的で説明のできない、何かが。
「…これがなんだって言うんですか」
「おかしいと思わない？｣
「どうみてもおかしいです。けど…」
何がおかしいのかはわからない。そこまでの知識は学生の私にはまだ無いからだ。
「うん、やっぱり。思った通りだ。」
バンチャンは満足気に笑ってそう言ってのけた。
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ニナ - コメント失礼します！もうストーリーがタイプすぎます！更新楽しみに待っています！ (4月21日 10時) (
レス) id: 86d1e90db7 (このIDを非表示/違反報告)
ユジ(プロフ) - 面白そうな作品です🤭更新楽しみにしてます！😻 (3月4日 13時) (レス) @page6 id: 9c971eb260 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2024年3月3日 13時
