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「まずはリノから説明してもらおうか」
バンチャンと呼ばれる男が話を切り出すと、いつの間にか目を覚ましていたリノが簡単に説明を始める。
「マジかよ」「度胸っていうか、ただの怖いもの知らず…？」と他の男達が好き好きに話す中、グレーのキャップを被った青年だけは黙って聞いていた。
「ってことだから連れてきたけど、あとは好きにして。俺はもう関係ないし」
「ヒョンが連れてきたんだから自分でどうにかしてよ！」
「どう管理するの？地下のシェルターにでも閉じ込めておく？」
襟足を長く伸ばした緩めのオールバックの男が口を尖らせて反論し、金髪の青年がニコニコと笑いながら物騒な案を放つ。
「大体！ヒョンが最初からこの人始末してくれてたらこんな面倒くさいことには…！」
「ヒョンジナ、そこまで」
バンチャンが制すと、ヒョンジンという男はう、と唸り、「ごめんなさーい…」と渋々引くも、キッと私を睨み続けていた。
言うことを聞かないヒョンジンに呆れながらもバンチャンの視線は私に向いていて、「君はどうしたい？」と問いかけてくる。
「…弟が安全なら何でもいいです。牢屋に閉じ込められても構いません」
こんなこと聞く必要があるのだろうか。
たとえ閉じ込められたとしても、いつか必ず逃げ出して家に帰るんだ。ハヌルと約束したんだから。
私の回答を聞いて一瞬驚いた表情をしたバンチャンは顔を下げて大きく息を吐き、もう一度こちらを見た時にはにっこりと笑っていた。
「じゃあ君はこれから、僕たちのアシスタントだ｣
その覚悟が気に入ったよ、と呑気に言ってのける。
有り得ない提案に、さっきまで我関せずだった人たちも立ち上がって声を出したり、驚きのあまり開いた口が塞がらない人もいる。
「ヒョン、本気ですか？｣
「俺は絶対イヤ！ハニもそうでしょ！？」
「えっ、お、おれぇ…？」
あのリノという人も驚いたようで、途中まで淹れていたコーヒーをそのままに、大きな目をパチパチとさせている。
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ニナ - コメント失礼します！もうストーリーがタイプすぎます！更新楽しみに待っています！ (4月21日 10時) (
レス) id: 86d1e90db7 (このIDを非表示/違反報告)
ユジ(プロフ) - 面白そうな作品です🤭更新楽しみにしてます！😻 (3月4日 13時) (レス) @page6 id: 9c971eb260 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2024年3月3日 13時
