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「お姉さん、だれ？」
真っ黒な大きい瞳が私を捉えると、背筋がスッと凍るような感覚が走った。もしこの青年が弟を誘拐しにきていたら自分はここにはいなかったかもしれない。
それほどこの青年からは冷酷な雰囲気が醸し出されていた。
パーマヘアーの男は一言も話さず、ただじっと私の返事を待っているようだった。
「コイツは人質。連れてきた理由はチャニヒョンが来てから話す」
男は淡々と二人にそう告げると、ソファーにゴロンと横になり30秒も経たないうちに寝息を立て始めた。
「え、ヒョン説明足りないんだけど」
「ヒョンが態々ターゲット捕まえに行くことそうそう無いし、疲れたんじゃない？」
「じゃあなんでターゲットがここに？始末しなかったんだね」
「…さあ」
二人は、一体私が何者なんだと警戒している様子だった。
我儘を言って自分から連れて来られただなんて、とてもじゃないか言いにくい。この人が説明してくれるまでは黙っておくことにしよう。
「いや〜遅れてごめん！前の仕事が長引いて」
数十分程経った頃、バン！とドアが空いたと思ったらゾロゾロと男達が部屋に入ってくる。…ここの男達はノックをしないのか。
最初からいた二人はパッと笑顔になって、「お帰りなさい！」と迎えていた。
あ〜疲れたと言いながらジャケットを脱ぎ捨てて各々の席に着く間で私に気付いた男達は、目を開いてギョッとしていた。
「え、誰この人」
「わ、まじだ。誰アンタ」
「誰かの彼女？」
「それはないでしょ」
さらさらの黒髪を靡かせた男がなにやら失礼なことを言っていたようだが、何も聞こえていないフリをした。
「君がリノの言ってた子？」
先頭切って部屋に入ってきたリーダーらしき男の人が私の前に立ち、私にそう問いかける。
…リノという人が誰なのかはわからないが、きっと私をここに連れてきたあの男の名前だろう。
「はい」
「全然怖がってない。度胸あるね」
グイッと顔を近づけてきたと思ったら、ニッと笑って自分の席へと戻っていった。
…今更気づいたことだが、ここにいる男達全員顔が整いすぎている。色んな意味で自分は場違いだと思った。
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ニナ - コメント失礼します！もうストーリーがタイプすぎます！更新楽しみに待っています！ (4月21日 10時) (
レス) id: 86d1e90db7 (このIDを非表示/違反報告)
ユジ(プロフ) - 面白そうな作品です🤭更新楽しみにしてます！😻 (3月4日 13時) (レス) @page6 id: 9c971eb260 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2024年3月3日 13時
