反抗の意味 ページ15
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任務まであと4日という頃、進捗状況を報告してほしいとバンチャンさんから招集がかかり、現時点で手に入れた情報についてチャンビンとスンミンさんが話し始めた。
「セキュリティのレベルとしては意外と大丈夫そう。その代わり要所ごとに手下が配置されてるから、潜入は骨が折れるかもな」
「だからこそあの構造なんだろうね、油断はできないな」
「前から調査してた江南のテロ予告の件もこいつらの仕業でした。他にも関連してる事件がゴロゴロ出てきて」
「…そっか。ありがとうスンミナ」
テキパキと業務を全うする姿はどう考えても私と同年代だなんて信じがたかった。私はこの間まで、ただのうのうと暮らしていたというのに。
バンチャンさんは何かを思い詰めたように間を空けたあと、ふうと大きく深呼吸をして腰掛けていたロッキングチェアから立ち上がった。
「チャンビナが言った通り、凶暴な組織相手に計画通り進むとは考えにくい。もし自分の命が危うくなった時は、迷わず相手を撃ち抜くこと。いいね？」
｢…撃ち抜く、｣
聞きなれないフレーズに驚いて思わず口にしてしまった。自分が飛び込んできた世界が如何に危ないところなのか私は今やっと理解したらしい。今まではわかった気になっていただけのようだ。
｢Aにも後で武器を渡すよ｣
バンチャンさんは部屋の後方を指さした。そこには多種多様な武器が並べられており、中には持ち主が誰なのか簡単にわかりそうな物も紛れていた。
あまり女の子に物騒なものを持たせたくないけどね、と彼は困ったように眉を下げた。
仮にも人質としてここに身を置いているんだ。彼が私に配慮してくれる必要なんて無いはずなのに。
ここに来てから彼はできる限りのサポートをしてくれている。私が完全にこちら側の人間になってしまわないよう考えてくれているのだろう。もしかしたらいつかまた学校に通えるようになるのかもしれない。
そんな考えは彼に甘えてるって自分でもわかっているけれど、この世界の人間らしからぬ優しさを持つ彼に期待せずにはいられなかった。
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ニナ - コメント失礼します！もうストーリーがタイプすぎます！更新楽しみに待っています！ (4月21日 10時) (
レス) id: 86d1e90db7 (このIDを非表示/違反報告)
ユジ(プロフ) - 面白そうな作品です🤭更新楽しみにしてます！😻 (3月4日 13時) (レス) @page6 id: 9c971eb260 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅葱 | 作成日時：2024年3月3日 13時
