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飲みなよ〜せっかくだからさ！ね！」
「お前酔いすぎだっつの！変な絡み方すんな！」
チャンビンさんがどうにか抑えようとしてくれているが、彼はすいませーん！と店員さんを呼んでしまうので埒が開かない。
ここで断って場の雰囲気を悪くしてしまうのも申し訳ないし、一杯くらいなら飲んでも大丈夫か…。
「まあまあまあ、そんなに飲みたいなら俺と飲み比べでもしましょうよ！」
チャンビンさんに声を掛けようと身を乗り出したとき、ジソンくんが立ち上がり私を自分の後ろに隠してくれる。
「おっ、いいねえ〜」
勝負と聞いて闘争心を燃やしたお友達さんは、一度にたくさんのお酒を頼んでジソンくんとせーのでジョッキを煽る。
ぐいぐいと２人はお酒を流し込んでいくので周りは大盛り上がり。
チャンビンさんはひとまず安心したようで、私の肩にぽんと手を置いてごめんな、と言った。
いえ、と答えたはいいものの今度はジソンくんが心配だ。確かお酒はあまり得意ではないと言っていたはず。
チャンビンさんのご友人は元々たくさん飲んでいたこともあってか先に潰れてしまったようで、ジソンくんはなんとか意識を保っていた。
ジソンくんはチャンビンさんに耳打ちすると、フラフラと席を立ってどこかへ行ってしまう。
もしかしたら気分が悪くて吐きに行ったのかもしれない。様子を見に行こうか？いや、男子トイレには入れないか…
どうしようか悩んでいると、いつの間にかすぐ側にチャンビンさんがいて。
「あいつ外の空気吸いに行った。見に行ってやって」
コソッと教えてくれたので、ありがとうございますとお礼を伝え、皆さんが２人の残したお酒を消費している内に隙を見て外へ出た。
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作者名：浅葱 | 作成日時：2023年9月25日 12時
