検索窓
今日:581 hit、昨日:156 hit、合計:121,749 hit

29 ページ29

.

「…えっと、Aさん、」
「えっ、はい」
「いつも音楽流してたのヒョンじゃなくて…、僕なんです。お姉さんが来た時も、僕がインターフォン出て、」



…なるほど。だからジョンインくんは私の事を知っていたのか、怖がられていたのも納得できる。
ジソンくんではなかったことに少しほっとして胸を撫で下ろそうとした、


が、つまり私はジョンインくんに謝らなければならないのではないだろうか?
謝る相手違ったな?と考えている間もジョンインくんは続ける。




「あの時のお姉さん凄い剣幕だったし…、それだけ嫌だったんですよね、ずっとすみませんでした」




俯いてしまったジョンインくんを慌てて覗き込むと、大きな目に水膜が張っているように見えるのだが気の所為だろうか?彼の瞳はうるうると不安そうに揺れている。





「ちょっと待ってジョンインくん、泣かないで」
「泣いてない!ヒョンじゃなくて僕が悪いからこれからもヒョンと仲良くしてやってください」
「それはもちろんなんだけど、私もジョンインくんに謝らなきゃ。あの時は勢いに任せて怒ってごめんね。ちゃんと落ち着いて伝えてればこんな風に泣かせずに済んだのに」




怖がらせてごめんね、と目線を合わせると「怖くなんかないです」と強がっていた。

ジョンインくんと私の様子を静かに見守っていたジソンくんは安心した様で、彼の肩を抱いて少しの間横顔を眺めていた。




「確かに騒音騒ぎはジョンインが悪いんだけど、気づけなかった俺にも十分責任はあるからさ。A、今までごめんね迷惑かけて」
「ううん。お互い様ってことで、これでこの話終わりにしよっか。ジョンインくんも泣きやんで〜」
「泣いてないですから…」



ジソンくんは可愛いなウリマンネ〜とジョンインくんの頭をくしゃくしゃに撫でていふるが、振り払わない辺り彼も満更ではないのだろう。


.

30→←28



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (228 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
630人がお気に入り
設定タグ:straykids , ハン , K-pop
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:浅葱 | 作成日時:2023年9月25日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。