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仲直りするにはああでもないこうでもないと、二人は一生懸命考えてくれていたがなかなかいい案が出ず。
すると、あ！とヨンボクは何か思いついたようで、頭の上に大きな電球が光って見える。
「僕１回Aのバイトしてるカフェに行きたいな！」
「…うん、何でそうなった？」
「だって、Aのいうそのジソンくん？がどんな人かわからないんだもん！１回話してみないと！」
「ヨンボガ、お前が行ったら多分逆効果だよ」
どうして？と心底不思議そうにスンミンに聞き返すヨンボクだが、それはそうだろう。
ヨンボクのような男女共に魅力的だと感じる人が私のためとカフェに来たらどうなることか。
私の彼氏か何かと勘違いされてしまうのではないだろうか。いや、私とヨンボクは到底釣り合わないのでそんな勘違いする人居ないかもしれないが。
「お前みたいに可愛くてかっこいい奴がAの友達って店に顔出してみな？ジソンくんびっくりするから。Aより可愛いお前見て惚れちゃうから辞めときな。」
「そっか…」
「そっかじゃないんだよ。スンミンは道徳もっかい勉強し直してきて」
結局最終的にはぎゃあぎゃあとふざけてしまっただけで、私がどうすればいいのか全く決まらなかった。
お役に立てなくてごめんね、と無いはずの猫耳をぺったりと垂らすヨンボク。
「まあ、面識もない俺達がアドバイスするのにも限度があるよ。いつものあのお父さんみたいな店長さんに相談したら？」
ヨンボクの肩に腕を回し、ふんぞり返ってアイスアメリカーノを飲むスンミンに無性に腹が立った。
相談したのは私だが、ひとつもろくな案を出さず最終的には全てを見ず知らずのバンチャンさんへ投げ出すこの犬、１回締めてやろうか。
それでも、相談があると連絡したらすぐに来てくれた彼には頭が上がらない。
「そうするね。二人ともありがとう」
「いいえー！でも本当にカフェには行ってみたいから今度行くね！」
「うん、私がいない時にしてね…」
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作者名：浅葱 | 作成日時：2023年9月25日 12時
