図書隊のちっちゃい女の子 (ページ40)

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強い人ページ40

Aside

玄田隊長と電話をして、柴崎に伝言を預けた。

頭の良い柴崎ならきっと気づく。

大丈夫、大丈夫。

きっとみんなは助けに来てくれる。

稲嶺司令と2人で部屋に閉じ込められた私は体育座りをしながら必死に不安な気持ちを隠していた。

ここで私が怖がっていたら司令を不安にさせてしまう。

それだけは絶対にダメだ。

ちゃんと司令を守らなきゃ…

私は自然と拳を握りしめていた。

稲「君は強い人ですね…」

、、、えっ

『いや！私なんて全然、、、いっつも怒られてばっかりで…』

私は涙を堪えてこう言った。

『でも…』

稲「？」

『尊敬している人に、、、恥ずかしくない自分でいたいんです』

もう言葉が止まらなかった。

『私にとっては正義の味方みたいな人なんです。
本を持つときの手が…優しいんです』

やっぱり私の頭の中は堂上教官でいっぱいだ。

『怒鳴ってばっかりだけど、何かあると必ず助けに来てくれる…』

堂上教官…

『今でも信じられます。あの人は、必ず助けに来てくれる』