それだけ…？ ページ32
Aside
その日は堂上教官と業務連絡以外は一言も話さずに過ごした。
お風呂に入り終えると、柴崎と郁が私の部屋に入ってきた。
『…今まで黙っててごめんね』
そう言うと、郁は黙って首を横に振った。
郁「全然大丈夫！むしろ今日、勇気出して言ってくれてありがとう」
よかった。いつも通りだ。
柴「なーに泣きそうな顔してんのよ！笑笑」
『してない！！』
郁「素直じゃないなぁ〜」
『もう！郁までからかわないでよー』
柴「…でも、1番素直じゃないのはあの男よ」
『…へ？』
柴「はぁ、、堂上教官に決まってるでしょ」
郁「え？どういうこと？？」
柴「A。あんた、前の抗争でどれくらい怪我した？」
『え、なにいきなり！？』
柴「いいから答えて」
郁「あれだよね！Aが具合悪いのに良化隊と戦って倒れたやつ！」
『えっと、目が覚めたら病院だったからあんまり覚えてないんだけど…確か右手と左足に包帯が巻かれてた気がする』
柴「…それよ」
、、、？？？
柴「だから！堂上教官はあんたに怪我してほしくなかったのよ」
郁「…え？」
『それだけ…？』
柴「Aが可愛くて仕方ないんでしょうね。あの人は」
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作者名：榛名 | 作成日時：2017年5月13日 14時
