図書隊のちっちゃい女の子 (ページ17)

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最悪の最悪ページ17

Aside

『ゴホッ、、ゴホッ』

やばい。完全に風邪ひいた。

今日は書庫業務だから大丈夫、って思って出勤したけど結構つらい。

でも、こんな最悪なときにもっと最悪なことがやってくる。

「良化特務機関が当館周辺に展開中！総員至急警戒態勢につけ！！！」

頭が真っ白になる、というのはたぶんこのことを言うんだろう。

急いで戦闘服に着替えて正門まで向かった。

堂「おい。無理するなよ」

『え？あっ、はい！』

あんまり体に力が入らない。

ボーッとしてたら柴崎の声が聞こえた。

柴「業務部より緊急伝達！敵の本命は館長室です」

館長室…

本を、守らなきゃ、、、

そう思ったらもう周りなんて見えなかった。

ただ、館長室に向かって夢中で走った。

堂「桜木！！」

遠くで堂上教官が私を呼ぶ声がした。

でも、そんなこと気にせずに急いで走った。

郁「A！さっきの声は柴崎だよね？！」

私は頷いた。

『ゴホッ、行くよ。館長室』

手「おい、勝手に行動するなよ」

『私は柴崎を信じる。ゴホッ』

そう言うと、手塚もついて来て3人で館長室まで向かった。

郁「あっ良化隊！！」

館長室まで行くとすでに本が持ち出されていて、良化隊が屋上に向かっていた。

手「手塚一士より堂上二正へ。持ち場を変更しました。図書は盗まれていたので後を追います。笠原、桜木も一緒です！」

私たちに気づいた良化隊は本を持って下に飛び降りた。

郁「私が降りる！2人は上からフォローして！」

『ダメ！私も行く！！』

手「行くなら俺が…」

郁「あんた高いところ苦手でしょ？！」

『手塚の銃の腕前、信じてるから』

そう言って2人で飛び降りた。

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郁「よっしゃ！本回収！！」

この後、どうするか考えてなかった。

体力はもう限界…

車を見つけたからそこまで走ろうとした。

堂「桜木！！！！笠原！！！！」