図書隊のちっちゃい女の子 (ページ14)

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良化隊…？ページ14

Aside

帰りの車でもいろんな先輩が話しかけてくれて、みんなの輪のなかに入ることができた。

「桜木は優等生だなー」

「手塚よりも頭いいんだって？」

「どうだ？うちの班くるかー？」

『あーえっと、、』

堂「桜木は俺の班なんで」

小「ブフォ！ど、堂上、冗談だから、、」

郁「あれって、、良化隊？」

郁のその一言で全員が外を見た。

小さな本屋さんで検閲が行われている。

『助け…ないんですか？』

「その場に居合わせたわけじゃないし…な？」

「あぁ。面倒なことに巻き込まれるのはごめんだ」

うそ。みんな助けないの？？

あんなに小さい子の本を奪ってるんだよ？

郁「…私は行きます」

『えっ、待ってよ！郁！！』

堂「っ！！あのバカ！！」

玄「堂上、お前の後輩はほんとに面白いな」

堂「……すみません」

郁に続いて私も車をおりて書店に向かった。

書店に着いた瞬間、郁がとんでもないことを言い出した。

郁「関東図書隊です！これらの書籍を見計らい図書とすることを宣言します！！」

、、、？！

『はぁ… 郁、見計らいは私たち一士には使えないんだよ？座学で習ったでしょ？』

郁「え、そうなのっ？！」

良「フンッ、ただの一等図書士か。よし、早く本を回収するぞ」

やばい。本を回収されちゃう。

先輩たち来てくれるよね…

みんなが来るまで時間稼ぎしないと…

『良化隊の人って図書隊が怖いんですかー？』

良「あぁ？！」

『だってーーそんなに焦って本を回収するなんて逃げてるようにしか見えませんよ？』

『あ！それとも、女子とタイマン張るのも怖い人？？』

良「っこのクソガキ！！」

やばい。かなり挑発した。

怒った良化隊が私に殴りかかってくる。

避けるしかないよね。うん。

『っ！あぶなっ！』

ここでやり返したら負けだ。

きっと、あと少しで堂上教官が来てくれるから…

私たちは守るために戦うんだ。