ARS～五人の絆～ (ページ22)

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episode twenty ページ22

大野side

俺達は、大財閥のお坊ちゃんとして生まれた。

ひとりっ子だったため、

生まれた時から自分の将来を決められてて。

"跡取り"として英才教育を２歳から受けてて。

勉強、運動、楽器、芸術……全ての事を完璧にやる。

俺達は何でも完璧にやって当たり前。

世界ﾄｯﾌﾟﾚﾍﾞﾙの頭脳、運動神経

周りからよく言われるｽｰﾊﾟｰｲｹﾒﾝの容姿

世界最強の家柄、地位、財力、権力

そのせいで周りからご機嫌を取られたり、

特別扱いされたり。

特別扱いが苦手な俺達にとって、そんな毎日が嫌だった。

だから、山風の幼稚舎から初等部に普通は行くはずだけど、

父さんに無理言って公立の小学校に通わせてもらった。

そこで出会ったのが、西野菜々と一条(名前)。

菜々と(名前)は、俺達の地位を気にしないで友達になってくれた。

だけど。

お嬢様だった(名前)には何もしないで、

庶民だった菜々をいじめた。

理由は。

"大財閥の跡取りである俺達と仲が良いから"

それだけの理由で菜々をいじめ、

菜々を死へと導いた。

それからだ。

俺達が裏と表の顔を持つようになったのは。

人間をあまり信じなくなったのは。

使用人と専属執事と嵐ﾒﾝﾊﾞｰ以外、心を開かなくなったのは。

すぐに公立の小学校も辞めて、

(名前)とはそれ以来、会ってない。

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ごめんね…(名前)

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(名前)が望むのは

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俺達への復讐…だよね。